墨田支部例会 新点数や新型コロナ診療 煩雑なコード入力を解説

公開日 2022年07月08日

 墨田支部は6月1日、例会をすみだ産業会館で開催し、会員およびスタッフら10人が参加した。

 今回は、新点数の最新情報と4月以降も継続している新型コロナの臨時的取扱いについて、問い合わせが多く寄せられる項目を中心に事務局が話題提供した。

 新設された外来感染対策向上加算・下肢創傷処置、機能強化加算の施設基準の変更、診療情報提供書の追加された宛先等について紹介した。オンライン資格確認を評価する電子的保健医療情報活用加算は廃止を含めた見直しが検討されている。2019年1月に凍結された妊婦加算のようになる可能性があると解説した。

 新型コロナの臨時的取扱いについて、二類感染症患者入院診療加算は新型コロナ陽性患者に電話等再診で算定する場合と新型コロナ疑い患者に院内トリアージ実施料とともに算定する場合があり、それぞれ請求コードが異なるので注意が必要である。新型コロナの検査は必要と判断した医学的根拠等をレセプトの「摘要」欄に記載することが求められ、4月からは選択式コードが設けられている。コードによる記載が求められるのは10月診療分以降であり、9月診療分まではコードを使用せずに記入しても差し支えないとされている。

 参加者から「一部の薬剤で投与が必要と判断した理由をコード入力することが求められているが、改定前から投与していた場合でも入力する必要はあるか」「精神科医が新型コロナ陽性患者に電話診療を行い、精神科的診療をした場合でも新型コロナの公費は対象となるのか」といった質問が出た。

 

(『東京保険医新聞』2022年6月25日号掲載)