公開日 2022年11月21日
2022年11月4日
厚生労働大臣
加藤 勝信 殿
東京保険医協会 会長 須田 昭夫
研究部長 申 偉秀
ＨＰＶワクチンの接種回数変更を求める要望書
貴職におかれましては、国民の医療と健康を守るための日夜のご奮闘に敬意を表します。
本年４月から HPVワクチン接種の積極的勧奨が再開されました。また、10月４日の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会において、来春からの９価HPVワクチンの定期接種化が決まりました。
現在、WHOが15歳未満への２回接種を推奨していることを受けて、HPVワクチン導入107ヶ国中96ヶ国が15歳未満の被接種者には２回接種を採用しています。
複数回の接種により副反応や有害事象が生じる可能性が高まることを避けるためにも、15歳未満の年齢層に対して９価HPVワクチンの２回接種の導入を早急に開始すべきと思料いたします。
以上の理由により、実地医家の立場から、下記の取り組みを要望します。
記
一、WHOが推奨し、海外の研究で有効性が明らかになった15歳未満の９価HPVワクチンの２回接種を、来春からの９価ワクチン定期接種化以降に実施すること。
（参考文献）
・９価HPVワクチンの定期接種化に係る技術的な課題についての議論のまとめ：厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会、予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会（令和４年９月20日）
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000992367.pdf
・組換え沈降９価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン（９価HPVワクチン）について：第49回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会（令和４年10月４日）
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000997066.pdf
以 上
