評議員会・総会を開催 社会保障を守り抜く

公開日 2023年04月19日


4 年ぶりに総会記念レセプションを開催し(2023 年3 月25 日)@京王プラザホテル

 3月25日、協会は第100回定時評議員会および第107回定時総会を協会セミナールームで開催した。評議員会には評議員・予備評議員31人と役員あわせて53人、総会には会員901人(うち委任状855通)が出席した。

 評議員会では、開会にあたり須田昭夫会長が挨拶に立ち、「政府は様々な問題を抱えたオンライン資格確認の義務化を、国会に諮ることなく閣議決定と療養担当規則の変更のみで決めた。また、安保関連3文書も閣議決定で改定し、日本の安全保障のあり方を大きく転換させようとしている。これらは民主主義国家として危険なやり方だ。

 今後、防衛費捻出のために社会保障費が削減されることが懸念される。社会保障を守り抜くことが私たちの重要な責務だ」と述べた。その後、2023年度事業計画、会費減額申請、2023年度予算の提案があり、全員の賛成で承認された。

 総会では、評議員会で承認された議案が報告・確認されたほか、総会決議が提案され、全員賛成で採択された。

 総会での会務に関する質疑では、協会が呼びかけたオンライン資格確認義務不存在確認等請求訴訟の今後の展望やマイナ保険証・マイナンバーカードの危険性について質問が出た。政府が近く保険証廃止法案の成立を目指す中、訴訟を進めるとともに保険証廃止反対の世論を喚起していく取り組みの重要性が改めて確認された。その他、新型コロナウイルス感染症5類化に伴う診療報酬の引き下げや医療体制維持への懸念など多岐にわたる質問が会員から寄せられた。

 今年は感染対策を講じたうえで4年ぶりに総会記念レセプションを開催した。国会議員、都議会議員、友誼団体等の来賓、会員等を含めた49人が出席し、祝辞を述べたほか、在籍50年会員・傘寿会員等から寄せられた協会へのメッセージが紹介され、盛会のうちに終了した。

(『東京保険医新聞』2023年4月15日号掲載)