墨田支部総会 4月診療報酬改定 5類化への対応について話題提供

公開日 2023年04月19日

 墨田支部は3月14日、総会をすみだ産業会館で開催し、会員およびスタッフら23人が参加した。

 今回は、オンライン資格確認(以下、オン資)義務化と新型コロナの5類引き下げへの対応、4月診療報酬改定の留意事項について事務局が話題提供した。

 総会議事では支部長の交代が行われ、長年務めた鈴木哲夫支部長が退任し、新たに比賀晴美支部幹事が就任した。

 オン資義務化について、4月からのカードリーダーの運用が間に合わない場合の経過措置が示されている。光回線のネットワークが整備されていないなどのやむを得ない事情を選択し、3月末までにポータルサイトもしくは支払基金へ郵送する必要がある。

 新型コロナの5類引き下げについては、5月8日以降に位置づけの変更が実施され、医療提供体制や公費支援が見直される方針だ。新型コロナの臨時的取扱いについては、院内トリアージ実施料や救急医療管理加算の要件変更・引き下げなどが示されている。また、公費については、新型コロナ治療薬は一定期間公費支援を続けるが、検査やその他の診療は患者自己負担になる取扱いに変更される予定である。

 4月診療報酬改定については、医療DXの推進と医薬品の安定供給問題のため、「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」と「一般名処方加算」「外来後発医薬品使用体制加算」が時限的に引き上げられる。「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」では健康保険証で資格確認した場合などに算定できる加算1が2点引き上げられ、さらに再診でも算定できる加算3が新設された。「一般名処方加算」「外来後発医薬品使用体制加算」は施設基準を満たせば、2点引き上げた点数を算定できる。

 参加者からは、医療情報・システム基盤整備体制充実加算の算定や、マイナ保険証と健康保険証のどちらも持参しなかった患者の対応等についての質問が次々と出た。

 

(『東京保険医新聞』2023年4月15日号掲載)