保険証存続を求める協会陳情 調布・小金井2市で採択

公開日 2023年10月11日

 
 9月29日現在、全国の自治体で健康保険証の存続を求める意見書が採択されている。写真は意見書が採択された小金井市議会

 協会は9月開会の都内各区市町村議会に「健康保険証を存続するように国に意見書の提出を求める」請願・陳情を提出する取り組みを進めてきた。

 9月25日、調布市と小金井市議会の本会議において、協会が提出した陳情が採択され、国に対して健康保険証の存続を求める意見書がそれぞれ可決された。

 9月27日時点で、三鷹市・武蔵野市・調布市・東村山市・国立市・小金井市の北多摩6市において委員会審議で協会陳情が採択されていた。マイナ保険証とマイナンバー制度のトラブルが続出する中、国民は現行の健康保険証の存続を切実に求めている。2市が国に意見書を提出したのは、この間協会が進めてきた健康保険証の存続を求める運動の大きな成果だ。

 10月中旬召集の臨時国会には、野党から保険証廃止延期法案が提出される動きも生まれている。協会は健康保険証の存続に向けて取り組みを強化していく。先生方におかれては、「保険証持参ポスター」の院内掲示、「現行の健康保険証を残してください」請願署名にぜひご協力をいただきたい。

 協会が請願・陳情の提出に際し、行った各地方議会での会派回りでは、保険証の廃止法案に賛成した政権与党の地方議員も、協会の要請に真摯に耳を傾ける姿勢が見られた。23区においては、協会の請願・陳情についての審査が始まっている。各区市町村の審議結果については、後日、本紙で報告する予定だ。

※調布市・小金井で可決された意見書
調布市 意見書[PDF:86.8KB]
小金井市 意見書[PDF:370KB]

(『東京保険医新聞』2023年10月5日号掲載)