[支部地区だより]墨田 マイナ保険証トラブル コロナ特例の変更内容を解説

公開日 2023年11月21日

 墨田支部は10月13日、臨時総会をすみだ産業会館で開催し、会員およびスタッフら15人が参加した。今回は、①マイナ保険証に関するトラブル対応、②新型コロナ特例・2024年度診療報酬改定について、事務局が話題提供した。

 マイナ保険証に関するトラブルについては、全国の保険医協会・医会でのアンケート調査結果から、資格が切れているのに有効と表示されたことや資格確認できないのでコールセンターや保険者に電話したが、全くつながらず患者が帰ってしまった等の事例を紹介した。墨田区においても後期高齢者の負担割合の誤りがあったことを報告した。

 これらのトラブルの対応として、政府は「資格確認書」をマイナ保険証の登録がない者に自動交付して対応するとしている。また、マイナ保険証対応できない医療機関において保険診療を受けるため、カードや文章などで「資格情報のお知らせ」と命名される予定のものが配布される方針である。しかし、本来は健康保険証を存続させることが一番の解決策であり、現時点では健康保険証を患者に持ってきてもらうことが一番の対応策だと呼びかけた。

 新型コロナ特例については、10月から大幅な引き下げが行われている。点数だけでなく名称や請求コードの変更も行われているので、誤って算定することが無いように注意を促した。

 2024年度診療報酬改定については、改定の施行時期が従来と異なる6月に施行される見込みだ。告示・通知については従来通りの時期に発出されるため、協会が開催する新点数説明会は2023年3月下旬に開催する予定だと報告した。

 また、総会議事では、比賀晴美支部長から、道永麻里会員に支部長を交代した。

 新たに就任した道永支部長が「マイナ保険証のトラブルや新型コロナ特例などの問題もあるが、薬剤の供給不足の問題も続いている。協会もこの問題に取り組んでいただきたい」と挨拶し、閉会した。

 

(『東京保険医新聞』2023年11月15日号掲載)