[支部地区だより]練馬 診療報酬改定の最新情報 賃上げは困難

公開日 2024年03月28日

 練馬支部は2月28日、練馬区役所20階展望レストランで支部総会を開催し、9人が参加した。2024年度の支部事業計画を協議し確認した。2024~2025年度支部役員の選出では、練馬支部会員数の増加により評議員の定数が増加したため、新たに赤松達也会員を評議員に選出した。本部役員は新たに藤澤孝人会員を理事に、また引き続き吉田章副会長、申偉秀理事を推薦することを確認した。

 今次診療報酬改定の最新情報について事務局から話題提供を行った後、意見交換を行った。出席者からは「処方箋料の引き下げ、特定疾患療養管理料の見直し、特定疾患処方管理加算の引き下げ等により賃上げは困難であるが、報道が初・再診料の引き上げや外来・在宅ベースアップ評価料の新設等、プラスの部分に偏っている。国民や従業員に、医療機関には賃上げの余裕があると誤解させる報道であり、憤りを感じる」「新型コロナウイルス感染症への対応では、発熱患者や後遺症患者の診療、ワクチン接種等を限られた医療資源を活用して行った医療機関がほとんどだろう。診療報酬の引き下げは理解ができない」「医療DX推進体制整備加算が新設されたが、現政府が推し進める医療DXが患者にとってより良い医療に繋がるのか、慎重に考える必要がある。またオンライン資格確認のランニングコストも負担となっている」「保険医と患者のために声を上げることができるのは保険医協会だけだ」等の意見が出された。

 3月末に新点数説明会を開催すること、5月に疑義解釈を含めたQ&A説明会を開催することを案内して閉会した。

 

(『東京保険医新聞』2024年3月25日号掲載)