公開日 2024年07月13日
当日の模様(6月8日、小田急ホテルセンチュリーサザンタワー)
組織部は6月8日、中村洋一副会長の司会のもと、第52回新入会員歓迎懇談会を新宿・小田急ホテルセンチュリーサザンタワーで開催し、新入会員ら25人が出席した。
同懇談会は年2回、入会して1年以内の会員を対象に開催している。2023年の創立60周年の時点で協会の会員数は6200人を超えており、さらなる拡大を目指している。
東京都では年400~500件の開業があり、入会者も新規開業を理由とした入会が最も多い。
須田会長はじめ役員から「日常診療で協会を頼りにしてほしい」と歓迎の意を込めた挨拶があり、井上組織部副部長が協会事業や協会の活用方法について紹介・解説した。
語られる診療への意気込み 協会への期待
新入会員の自己紹介が行われ、開業の動機、医療機関名称の由来、診療の特徴、入会に至った経緯などが語られた。
近年の東京の開業形態、診療科目の変化に伴い、参加者も特徴的な診療を行う会員が多く見られた。足を専門にした整形外科、美容医療が専門だが患者獲得のために保険診療も行っている皮膚科、内科と精神科を標榜し両方を診る訪問診療、勤務医時代のエコーや内視鏡の経験を生かして専門にする消化器内科、女性や大人の発達障害を診ている等、各自の医院の特徴と自身の診療に対する意気込みを語った。
また協会への入会の動機や期待については、「大学病院で勤務医をしていたが、臨床医を続けたいので開業した。病院とは違いプライマリーケアを担当する診療所はさまざまなことを勉強しないといけない。その中で生じた疑問について協会はすぐに回答してくれるので頼りにしている。これからもお世話になりたい」「診療報酬算定のことは事務長に任せきりにしてしまっている。協会には毎日のように電話で問い合わせしており、請求や指導のことも学んでいきたい」「クリニックで院長を務めていたが、同法人の病院の院長に抜擢された。経営については不得手だが社労士や弁護士、協会に聞きながら何とかやっている。今回の改定は実際に始まらないと収入の増減がわからない。事務員も手探りでやっている状態なので頼りにしている」などそれぞれ率直な発言が出た。
最後に中村集組織部員が「診療を続けていると審査・指導などの保険診療、患者対応、雇用対策など様々な悩みも出てくる。多くの仲間がいるので、一人で悩まず気軽に相談してほしい。また、診療以外に趣味を持ち、充実した人生を送ってほしい」と挨拶して閉会した。
(『東京保険医新聞』2024年7月5日号掲載)