公開日 2024年11月29日
- 川田龍平議員(立憲・参/写真左から2人目)
- 山添拓議員(共産・参/写真中央)
協会は11月7日、国会議員要請を行い、吉田章副会長、水山和之副会長、日下部浩理事、細部千晴理事が参加した。①2024年度の診療報酬改定における不合理を是正する期中改定を実施すること、②マイナ保険証の登録解除および資格確認書の交付について周知徹底すること、③誰もが安心して保険診療を受けられる体制を整備することの3点について、東京選出の国会議員に要請した。
当日は、川田龍平(参・立憲)、山添拓(参・共産)、各議員、および、伊藤俊輔(衆・立憲)、酒井なつみ(衆・立憲)、自見はなこ(参・自民)、吉良よし子(参・共産)、小池晃(参・共産)、各議員秘書と面談し、「現行の健康保険証を残してください」請願署名434筆を提出した。
期中改定で診療報酬の不合理是正を
協会が実施した2024年度の診療報酬改定に係る影響調査の結果を基に、①すべての医療機関で医療従事者の賃金引き上げを可能にし、物価高騰にも対応できるよう、初・再診料などの基本診療料を引き上げること、②感染症対策の評価を診療報酬に適切に反映すること、③総合的な治療管理が月に2回以上必要な場合は、生活習慣病管理料を月に2回まで算定できるようにするとともに、療養計画書の交付については「概ね4カ月ごとの交付」から「必要に応じた交付」に見直すこと、等を要望した。
懇談した議員からは、「不合理な点を改善できるよう、期中でも診療報酬を改定すべきだ」等、協会の要望に賛同や理解を示す意見があった。
誰もが保険診療を受けられる体制を
12月2日に健康保険証の新規発行が停止される問題をめぐっては、議員から、「政府も資格確認書の交付について広報を強化しており、前向きな変化が生まれているのではないか」「短期被保険者証についても廃止されることによる不利益がないか懸念される」「『健康保険証の廃止を凍結する法案』の提出を検討している」等の発言があった。
昼には、「保険証を残せ」大集会が日比谷野外音楽堂で行われ、協会からは、吉田章副会長、中村洋一副会長、日下部浩理事が参加した(参加者全体は2300人)。
全国の各協会から医師・歯科医師が集まり、壇上で保険証存続を訴えた(11月7日、日比谷野外音楽堂)
(『東京保険医新聞』2024年11月25日号掲載)