墨田支部例会 迫るマイナ保険証対応 診療報酬期中改定も解説

公開日 2024年12月25日

 墨田支部は10月29日、例会をすみだ産業会館で開催し、会員・スタッフら22人が参加した。今回は、「①10月・12月診療報酬改定のポイント」「②マイナ保険証への対応」について、事務局が話題提供した。

 10月改定では医療DX推進体制整備加算の要件の変更に加え、長期収載品の選定療養も施行された。選定療養の対象になる薬品は厚労省HPにリストが掲載されているが、対象になる薬品でも医師の判断で選定療養にしないこともできる。その場合はレセプト「摘要」欄に理由を記載・コード入力する必要がある。

 また、マイナ保険証の対応においては、12月2日以降に新規の健康保険証発行が停止され、資格確認の種類が増加し、現場が混乱する恐れがある。健康保険証とほぼ同じ「資格確認書」を利用することも可能だが、マイナ保険証の登録を解除する必要がある。解除方法は各保険者・自治体に確認する必要があり、ほとんどが紙の書類での申請となる。墨田区においても区役所窓口にて申請・または郵送で受け付けている。

 最後に、西島由美支部長から「医療DXと謳っているが、便利にならず、より複雑になっている。小児科である当院では11人兄弟の患者がおり、マイナ保険証では親がそれぞれの暗証番号などを管理するのに苦労するのではないか。今後もこの問題について学んでいきたい」と挨拶し、閉会した。

 

(『東京保険医新聞』2024年12月5・15日号掲載)