公開日 2025年02月13日
2024年12月19日
厚生労働大臣 福岡 資麿 殿
社会保険診療報酬支払基金 理事長 神田 裕二 殿
東京保険医協会
審査指導対策部長 浜野 博
往診時の医療DX推進体制整備加算の減点に対する是正要望書
2024年6月以降、社会保険診療報酬支払基金が審査したレセプトにおいて、告示・通知にない取扱いにより初診往診時の医療DX推進体制整備加算が一律に減点されました。
その後、厚労省は11月5日に事務連絡「疑義解釈資料の送付について(その14)」を発出し、「往診時に初診料を算定する場合でも医療DX推進体制整備加算が算定可能」であることを示しました。
支払基金の誤った審査基準により、正しく請求した同加算が減点されただけでなく、減点月以降、少なくない保険医療機関が加算の請求を自主的に取り止めました。これは、本来算定できたはずの加算について減点を強いられたのと同然です。
支払基金は、減点した加算については「医療機関が再審査請求を行えば対応する」としていますが、当該減点は自動で復活されて然るべきです。保険医療機関に再審査請求を求めることは、多大な負担を押し付ける対応に他なりません。
本来であれば厚労省と支払基金が連携して正しい審査が行われるべきですが、本件のような誤った減点に対しては、自動的に復活させるよう支払基金に対し指導すべきです。
つきましては、以下の事項を速やかに実現するよう求めます。
記
一、疑義解釈発出以前に減点した医療DX推進体制整備加算については、自動的に復活させるよう指導すること。
一、往診時に初診料を算定した場合であって、本来医療DX推進体制整備加算が算定できるレセプトについては、同加算を自動的に増点するよう指導すること。
以 上