公開日 2025年03月27日
墨田支部は2月25日、総会をすみだ産業会館で開催し、会員およびスタッフら26人が参加した。今回は、「医療DXの動向・4月診療報酬改定・減点対策」について、事務局が話題提供した。
医療DXの動向については、マイナ保険証の利用・解除状況、電子処方箋やマイナ医療者用アプリのトラブルなどを紹介した。また、春頃からスマホをマイナ保険証の代わりとして利用できるようになるが、医療機関では汎用カードリーダーが新たに必要となるため、厚労省では補助金等の支援を検討している。スマホでのマイナ保険証は若者を中心に利用が増える可能性があり、トラブルなどが増加する恐れがあることや汎用カーリーダーのセキュリティ対策など注意が必要である。
また、4月から医療DX推進体制整備加算や在宅医療DX情報活用加算が電子処方箋の発行体制の有無で点数が変化することになる。電子処方箋の導入とマイナ保険証利用率が高い場合は高い点数を算定できるが、普及が進んでいないために無理やり点数と紐づけて医療機関に導入させるような改定となっている。
最後に西島由美支部長が「電子カルテは便利で普及が進んでいるのに対して、マイナ保険証や電子処方箋は普及していない。それは国が様々な情報の紐づけや医療情報の利活用をする思惑があり、それが原因で複雑で使いづらいものになっているからだ。現場に目を向けてより良い医療のための政策を実施していくべきだ」と述べ閉会した。
(『東京保険医新聞』2025年3月15日号掲載)