公開日 2025年06月27日
当日の模様(6月14日、小田急ホテルセンチュリーサザンタワー)
組織部は6月14日、第54回新入会員歓迎懇談会を新宿・小田急ホテルセンチュリーサザンタワーで開催し、新入会員ら31人が出席した。
同会は年2回、入会1年以内の会員を対象に開催している。
協会の会員数は6250人を超え、更なる拡大を目指している。東京は年400~500人の開業があり、新規開業を理由とした入会が最も多い。
開会にあたり須田昭夫会長は「保険医の生活と権利を守るのが保険医協会の役目だ。私は協会で仕事をするようになってから、人生が楽しくなった。ぜひ日常診療で協会を頼りにしてほしい」と挨拶した。
井上博文理事が協会事業、活用方法について紹介し、「月6000円の会費は、優秀な職員を1人雇ったと考えれば安い。ぜひ会費の元が取れるように、日常の問い合わせで積極的に活用してほしい」と述べた。
多様な開業・診療のあり方を紹介
新入会員参加者から自己紹介が行われ、開業の動機、診療の特徴やモットー、入会に至った経緯などを語った。
「十数年間、産業医として勤めていたが、思いがけず医院継承をすることになった。自分の理想の精神科診療をしたい」「患者が初めて来院したときよりも少しでも前を向けるような診療を目指している」「高齢ではあるが、もう少し患者のために診療を続けようと思い、夫から医院を継承した」「雇われ院長をしていたが、上からの締め付けが厳しく、やりがいが感じられなくなった。自分のやりたい診療を実現するために開業した」など、自身の診療に対する意気込みを語った。
また、「これまで仕事では旧姓で通してきたが、開業時の名前の登録で苦労した」「医院の譲渡のトラブルがあり、一から開業の手続きをやり直すことになった」など、開業にあたって苦労した経験の報告があった。
協会を頼りに 充実した医師人生を
入会のきっかけとしては、複数の参加者が「近隣の先輩会員から『まず保険医協会に入会しなさい』とアドバイスを受けたので入会した。電話ですぐに対応してもらえるのがありがたい」「スタッフの強い勧めがあり入会した。新規開業医講習会にも参加し、日々の助けになっている」など、身近な知り合いやスタッフから勧められたことを挙げた。
また、「受付、診療、保険請求を全て自分一人で行っている。協会を頼りにして頑張りたい」「婦人科の訪問診療をしているが、在宅医療はわかりにくい点数が多い。自分以上にスタッフも利用させてもらっている」など協会に期待を寄せる発言が次々と出た。
その他、参加した役員や組織部員から、個別指導の体験談や、乳腺外科医裁判の経緯の報告があった。
最後に司会の中村洋一副会長が「診療を続けていると審査・指導などの保険診療、患者対応、雇用対策など様々な悩みも出てくる。多くの仲間がいるので一人で悩まずに気軽に相談してほしい。自分の老後をイメージして、協会の共済制度も併せて利用してもらいたい。また診療以外に趣味を持ち充実した人生を送ってほしい」と挨拶し、閉会した。
(『東京保険医新聞』2025年6月25日号掲載)