公開日 2025年12月10日

平和の実現と改憲反対を訴えた(11月3日、国会正門前)
11月3日、「今こそ平和といのちと人権を!11・3憲法アクション」が国会正門前で開催され、2300人が集まった。協会からは中村洋一副会長の他、会員、事務局員ら6人が参加した。
戦争をさせない1000人委員会の染裕之氏による開会あいさつでは、「高市政権は“異次元の軍拡”に突き進もうとしているが、平和と民主主義を誓った戦後の原点を見つめ直すことが必要だ」と指摘し、「平和憲法の理念のもとに、世界の恒久平和実現へ不断の努力を続けよう」と訴えた。
続けて、社民党のラサール石井参院議員、日本共産党の田村智子衆院議員、立憲民主党の阿部知子衆院議員が挨拶した他、参議院会派「沖縄の風」からのメッセージが読み上げられた。
メインスピーチを行った国際ジャーナリストの伊藤千尋氏は、「憲法は持っているだけでは意味がなく、積極的に活かしていく必要がある。憲法9条のおかげで80年間、この国は人を殺さず、また殺されずに過ごしてこられた。この歴史を世界に広げていこう」と語った。
平和を求め軍拡を許さない女たちの会共同代表の前田佳子氏(日本女医会会長)は「平和は諦めない人の下でつくられる」と述べたのち、夫婦別姓の議論に触れ、「憲法24条は婚姻の平等と個人の尊厳を守る条文だと学んだ。自分と他者の尊厳を守ろう」と、同会の共同代表である和田靜香氏のメッセージを読み上げた。
その他リレートークでは、国際交流NGO「ピースボート」の古川敦子氏、「ジェノサイドに抗する防衛大学校卒業生の会」呼びかけ人の平山貴盛氏、「改憲問題対策法律家6団体連絡会」の大江京子弁護士からそれぞれ訴えが行われた。
最後は参加者たちが「改憲反対」の声を上げ、盛況のうちに幕を閉じた。
(『東京保険医新聞』2025年12月5・15日号掲載)


