[要望書]原油需給ひっ迫に伴う医療物資の不足・高騰への緊急対応を求める

公開日 2026年06月08日

2026年5月11日

内閣総理大臣 高市 早苗 殿

厚生労働大臣 上野 賢一郎 殿

経済産業大臣 赤澤 亮正  殿

財務大臣   片山 さつき 殿  

東京保険医協会
政策調査部長 吉田  章

 

原油需要ひっ迫に伴う医療物資の不足・高騰への緊急対応を求める
 

 2026年2月、米国とイスラエルはイランに国際法違反の攻撃を行い、関係国は戦争状態に陥りました。この影響でホルムズ海峡は封鎖状態に置かれています。2026年5月現在、アメリカとイランは停戦状態にあるものの、イラン情勢並びにホルムズ海峡が平常化する目途は立っていません。4月13日からアメリカがホルムズ海峡の「逆封鎖」を開始したことにより、イランの原油輸出が停滞することで原油価格の高騰に一層拍車がかかっている状況です。
 医療機関では衛生上の問題から使い捨てのプラスチック製品を数多く使用しています。その多くは原油から作られるナフサが使われており、不足が懸念されています。影響は既に現れており、医療物資に関しては、医療用グローブ、医療用ガウン等の不足や値上げが起きています。イラン情勢の緊迫化が長期に渡れば、医療物資不足が深刻化していくことが見込まれます。医療物資がなければ患者に十分な医療を提供することはできず、患者のいのちを守れない状況が発生しかねません。緊急的な措置として医療機関へ物資の優先配分をしてください。
 また、医療機関の多くは公定価格である診療報酬が主な収入源であるため医療物資の仕入れコスト増を価格転嫁することができません。これまでの厳しい社会保障費圧縮により既に医療機関の経営状況は大きく悪化しており、コスト増を受け入れる余地はありません。医療物資の値上げに対応できるよう医療機関に対して速やかに補助金の支給等の支援を行ってください。
 原油不足は国民のくらしに多大な影響を及ぼします。生活を脅かし、最悪の事態になればいのちに関わります。医療体制と国民を守るため、政府の迅速な対応を求めます。

以上

 

原油需給ひっ迫に伴う医療物資の不足・高騰への緊急対応を求める[PDF:55.6KB]