再稼動反対集会に1万6,000人 すべての原発ただちに廃炉を

公開日 2014年10月05日

 脱原発を訴える集会「さようなら原発全国大集会」が墨田区亀戸中央公園で9月23日に開催。全国から1万6,000人が集まった(主催者発表)。協会からは片倉和彦理事らが参加し、脱原発の声をあげた。

 集会では、呼びかけ人の鎌田慧氏が「原発は安くて安全で必要なものと言われてきた。しかし未だに終息しない福島第一原発事故や原発の運転が2年間止まっていたこと、原発の経済的優位性を疑う調査が続々と出ていることを考えると、これらの根拠はすべて崩れてしまった。こんな不合理な政策は即刻やめさせなければならない」と指摘した。

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 また1954年3月1日にビキニ沖でアメリカ軍の核実験に巻き込まれ被曝した大石又七氏も参加。「私と同様にビキニで被曝した久保山愛吉無線長が亡くなって、今日でちょうど60年だ。原発事故で内部被曝が話題になったが、ビキニ事件から内部被曝はずっと問題であり続けているが、政府は一貫として内部被曝を否定し続けている。原爆も原発も人体に重大な影響を与える放射能を大量に放出する危険なものだ。絶対に反対しなければならない」と訴えた。

 集会終了後、参加者は亀戸中央公園から錦糸町駅まで約3キロをパレード。「川内原発再稼動反対」、「命が大事」、「電気は十分足りている」などの声を挙げた。

(『東京保険医新聞』2014年10月5日号掲載)

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