新設点数は絵に描いた餅か 厳しい算定要件も(荒川)

公開日 2016年06月15日

荒川支部例会の様子

荒川支部は5月18日、支部例会を開催し、15人が参加した。今回のテーマは、「新点数改定Q&A」。講師は、申偉秀協会理事。

申理事は資料に基づき、「明細書発行体制加算(1点)、夜間早朝等加算(50点)は届出不要となったが、引き続き基準を満たす必要がある」、「ニコチン依存症管理料は1日の喫煙本数・喫煙年数≧200の要件が廃止、未成年でも算定可能となったが、過去1年間の患者指導平均継続回数2回以上の要件が追加され、基準を満たさない場合、来年7月から70%に減算される」、「鼻腔・咽頭拭い液採取(5点)が新設されたが、4月25日の事務連絡により“1日1回”のみの算定とされた。インフルエンザの迅速検査等は1日2回の算定が認められているのに、検体採取料は認められないのは極めて不合理であり、協会は改善を求める要望書を提出した」等々、新点数改定内容について解説した。

続いて医療をめぐる情勢報告を行った石山哲也協会理事は、「新設の点数のなかには、算定要件があまりにも厳しく、絵に描いた餅のようなものも見受けられる。荒川支部では、これからも支部会員の声を拾っていくことを大切に支部運営を行っていきたい」と述べた。

最後に小島靖前協会理事の挨拶があり、閉会した。

(『東京保険医新聞』2016年6月15日号掲載)