公開日 2013年12月18日
2013年12月18日
自由民主党「国民医療を守る議員の会」役員 各位
「医療に関するプロジェクトチーム」メンバー 各位
東京都選出 衆・参国会議員 各位
東京保険医協会
会長 拝殿 清名
研究部長 申 偉秀
審査対策委員長 浜野 博
拝啓 貴職におかれましては、日頃より国政の重責を果たされていることに心より敬意を表します。
私たち東京保険医協会は、東京都内の保険医5,300人で構成し、患者・国民の命と健康、皆保険制度を守るために活動している団体です。 次期診療報酬の改定率をめぐる議論がいよいよ大詰めを迎えています。財務省は依然、診療報酬本体のマイナス改定を求めていますが、診療報酬は、患者・国民が受ける医療の質や量を保障するものです。
この間2002年から4回の診療報酬のマイナス改定によって地域医療は大きな打撃を受け、「医療崩壊」が社会的な大問題となりました。2010年+0.19%、2012年+0.004%とわずかなプラス改定がありましたが、2002年時点を回復するまでには至っていません。「第19回医療経済実態調査」でも、医科診療所全体を2010年度と2012年度の事業年度で比較すると、「保険診療収益」は-2.6%と大きく減少しています。
歯科では、医療費全体に占める歯科の割合は、6.9%(2012年度)と過去最低です。次期診療報酬改定では、日常的に行われる必要な技術料への評価をはじめ、医科と歯科の連携を保証する評価、歯科医師と歯科衛生士、歯科技工士が安心して歯科医療に取り組める診療報酬が必要です。
診療報酬引き上げに向けて、ご尽力賜りますようお願いする次第です。
記
一、薬価引き下げ分をすべて技術料に振り替えるとともに医療費の総枠を拡大し、診療報酬を引き上げること
一、患者窓口負担を大幅に軽減すること