特定疾患療養管理料の改善 今後の取り組みに期待(墨田)

公開日 2016年04月15日

複雑な改定内容に抗議の声が出された

墨田支部は3月15日、支部総会を開催し、28人が参加した。

総会議事では「2015年度支部活動報告」を承認、「16~17年度支部役員」等の選出を行い、新たに予備評議員に高石雅先生を選出した。その後、4月実施の新点数最新情報について事務局から話題提供があり、意見を交換した。

出席者からは「医療費削減を目的にした後発医薬品の使用を促進したいのは良く分かるが、医療現場での実態を無視している」、「投薬の改定内容が非常に分かりにくい。これでは4月の医療機関窓口での混乱は必至だ」との意見や「精神科専門療法の改定内容は非常に複雑でしかも煩雑だ。精神科の専門性を軽視していないか」等、改定に係る複雑かつ煩雑な内容と十分な周知の時間が保障されていないことへの不満が噴出した。

一方、今回の改定では協会・保団連の要求が実り特定疾患療養管理料等について退院後1カ月算定制限の規定が自院の場合に限ることが通知に明記された。このことについて出席者からは「国保連合会から減点の通知が送られてきていた。他院で入院したことを理由になぜ当院の管理料が減点されるのか納得がいかなかった。改善は喜ばしい。協会はこのような取り組みをもっと進めて欲しい」、「支払基金が今後、増減点連絡書等に具体的な減点理由を記載する方針であることを初めて知った。全ての増減点連絡書に記載されるように保険医協会で働きかけてもらいたい」等、協会の取り組みに期待する声も出された。

最後に閉会の挨拶に立った鈴木哲夫支部長は「協会の新点数説明会にぜひお越しいただき、改定の内容を確認してほしい。また協会は不合理な改定内容について要望書を厚労省等に出すなど改善に向けて取り組んでいる。ぜひ『これはおかしい』といった声を協会にお寄せいただきたい」と参加者に呼びかけ、閉会した。

(『東京保険医新聞』2016年4月15日号掲載)