創立50年――協会は保険医を守る砦「50周年を祝う夕べ」

公開日 2013年12月05日

50年永年会員表彰・竹内隆先生(中央)と拝殿会長(左)、竹崎副会長(右)

11月16日、京王プラザホテルで東京保険医協会「創立50周年を祝う夕べ」が開催され、273人が参加した。

レセプションは、拝殿清名会長の開会あいさつに続き、全国保険医団体連合会の住江憲勇会長が来賓あいさつし、竹山惣一監事(元会長)の乾杯で始まった。

音大生による管弦四重奏 弦楽四重奏、50年永年会員の表彰、イリュージョンマジック、協会の歴史を振り返るスライド上映、豪華景品が当たる全員じゃんけんによる抽選会などが行われた。協会会員が家族や従業員と共に参加する姿が数多く見られ、会場は熱気に包まれた。

最後に協会役員が登壇し、赤羽根巖副会長が「これからの50年に向けたアピール」を読み上げ、満場の拍手で確認された。

 

協会の歴史を振り返るスライド上映(右写真)

「スライドで見る東京保険医協会の50年」

「スライドで見る東京保険医協会の50年」は岡本正史理事(写真右端)のナレーションで行われた。

1963年10月の協会発足から現在に至るまでの様々な活動や会員数の変遷などが紹介され、会場からは時折、感嘆の声が漏れた。

アピール「創立50周年を迎え、この先の50年を見据えて」

「これからの50年に向けたアピール」を発表後に「頑張ろう」を唱和する登壇した協会役員

2013年11月16日 東京保険医協会役員一同

東京保険医協会は1963年10月、国民皆保険制度発足後に保険医が自主的に設立した団体として産声を上げました。設立当時、診療報酬は保険で国民医療を行うにはあまりに低く抑えられていました。また、政府の保険医への統制は目に余るものでした。国民の健康と医療の向上を図ること、そのためには保険医の生活と権利が守られなければなりません。東京保険医協会はこの2つを目的に掲げて会員の参加のもと今日に至るまで活動して参りました。

この理念は、平和で安心して暮らせる社会が保障されてこそ実現できるものです。昨年末の総選挙の結果、2大政党制は破綻し政権は民主党から安倍自公政権に引き継がれました。現政権は国会での与党多数と高支持率を背景に、社会保障制度全般にわたる改悪、TPP参加による医療の営利化と規制緩和、消費税率の引き上げや原発再稼動等を推進し、国民の暮らしと健康を脅かす政策を推し進めています。また、日本国憲法の改定を公然と掲げ、それに向けて秘密保護法と日本版NSC設置を目論むなど、集団的自衛権の名の下に再びわが国を戦争のできる国に変質させようとしています。これらの動きにわれわれは強い危機感を覚えます。

50周年の節目に当たり、われわれは改めて政府に対し①国民皆保険を堅持し、いつでも、どこでも、誰もが保険で良い医療が受けられこと、②東日本大震災被災地の本格的な復興を最優先課題として取り組むこと、③平和を願う国民の声に応えて、戦後日本のよりどころであった平和憲法を守り、社会保障の充実にいっそう力を尽くすことを強く求めます。

東京保険医協会はその実現のために邁進する決意をここに表明するものです。

※アピール全文[PDF:123KB]

 

   「50周年を祝う夕べ」ご参加の皆さんと

参加者集合写真