新点数説明会 4,200人が参加(2018年改定)

公開日 2018年04月20日

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4月の診療報酬改定実施に向け、協会は都内6会場で8回にわたって新点数説明会を開催。参加者は延べ4,200人を超えた(写真は、3/21開催の日本教育会館会場)。

説明会では、前回改定にも増して「複雑化」した在宅点数や、「かかりつけ医」機能の強化策である「初診料の機能強化加算」、「妊婦加算」等に質問が集中した。

また、抗菌薬の適正使用を進めるといいながら、初診時のみの算定となった「小児抗菌薬適正使用支援加算」など、今次改定に対する不満の声も協会に寄せられ始めている。鳴り物入りで導入された「オンライン診療」についても、対面診察が医療の基本という原則論がある一方で、新点数の使い勝手の悪さも不評だ。

他院の依頼で実施した訪問診療が算定可能になったものの、在宅時医学総合管理料では、月1回訪問している患者の点数を引き上げ、月2回以上の患者は引き下げる、などの「梯子はずし」を憤る声も多い。

2016年の改定以降、入院医療の再編・統合により、7対1病床は12,000床減少した。今回の改定では重症度、医療・看護必要度の基準強化とあわせて、在宅復帰率の実績強化が行われ、病床削減にさらに拍車がかけられた。

また、地域包括診療加算等の算定要件である同意書には「他医療機関を受診するる場合、お急ぎの場合を除いて担当医にご相談ください」と説明することが盛り込まれた。患者を「かかりつけ医」に縛りつけようとする試みといえよう。

今回の診療報酬改定も大きな矛盾に満ちている。協会は4月25・26日の両日、新点数Q&A説明会を開催する(右記案内参照)。新点数の疑問・質問を解説する会員限定の説明会だ。未入会の方はぜひこの機会に入会をご検討いただきたい。

(『東京保険医新聞』2018年4月15日号PR版掲載)