公開日 2019年06月26日
部の名前になぜ「サルビア」が?
部長 成瀬 清子
部の名前に花の名が付いたサルビア会・就労環境部は、いわゆる女性部です。女性医師は育児や介護などの問題を抱えることも多いのですが、女性の就労環境は女性スタッフを雇用することの多い男性会員にとっても深いかかわりがあります。
女性医師を取り巻く就労環境の改善、女性スタッフの雇用問題、子育て・介護支援を活動の柱とし、現在部員は女性5人・男性3人で、男女を問わず通常の女性部とは異なった体制で取り組んでいます。
そのため部の名前は、女性主体の部がイメージされつつも、あえて「女性」の文字を用いず「サルビア会・就労環境部」としています。サルビアはラテン語で「治療」「救い」を意味し、個々の花は小さくとも集まると力強さを感じさせる花で、初代部長の田中眞希現副会長が名づけ親です。
具体的な活動としては、産休や育児休暇、パート職員の有給休暇などを取り上げた労務セミナーや病児保育、護身術などの講演会、女性医師のつどいなどを行っています。そしてもう一つ力を入れているのが一般の方を対象に行う市民講座です。
部が創設された2011年に起こった東日本大震災を受け、翌年から宮城県保険医協会の協力を得て、宮城県の現状報告や災害時のけがや病気への対処法などを学び、活かしていくために、毎年開催しています。今年は10月20日の開催を予定しています。
セミナーや講演会はもちろんのこと、市民講座にもぜひご参加ください。
護身術セミナー
気軽に学べる市民講座
(『東京保険医新聞』2019年6月15日号掲載)