【要望書】BCGワクチンに係る要望書

公開日 2020年04月10日

2020年4月9日

厚生労働大臣 加藤 勝信 殿
厚生労働省 健康局長 宮嵜 雅則 殿

東京保険医協会
研究部長 申 偉秀
地域医療部長 森本 玄始

BCGワクチンに係る要望書

 

 新型コロナウイルス感染症に対してBCGワクチンが有効ではないかとする報道を受け、医療機関には成人の方からBCGワクチン接種を求める問い合わせが急増しています。

 BCGワクチンは「結核予防」のためのワクチンで、日本では通常、生後5カ月~8カ月の乳児に対する定期接種が行われています。BCGワクチンは出生数をもとに生産されており、余剰はないのが現状です。2017年には120万人分が生産されましたが、そのうち97万人分が定期接種に用いられています。製造には8カ月以上を要するため、定期接種以外の需要が急増した場合は、ワクチン不足に陥り、乳児への定期接種が行えなくなる事態が危惧されます。都内の小児科では、すでに定期接種用のBCGワクチンが入荷しない事態が発生しています。

 乳児のいのちと健康を守るため、国の責任で以下の対策を早急に行うよう要望します。

1.定期接種に必要なBCGワクチンを確保し、供給不足に陥らないようあらゆる対策を講じること

 

以上

BCGワクチンに係る要望書[PDF:98KB]