病院有床診向け講習会を開催 医療安全・施設基準は医療機関経営に欠かせない

公開日 2022年03月02日

  
 
 病院有床診部長 水山 和之

 病院有床診部は12月16日、『医療安全管理・施設基準入門講習会』を開催し、会場に2人、Zoomで20人が参加した。

 協会事務局が、保団連作成の『医療安全管理対策の基礎知識』『届医療等の活用と留意点︱施設基準・人員基準等の手引︱』をもとに、医療法で義務付けられている医療安全、院内感染対策等への対応および入院料の届出に当たっての基本的な留意点について解説した。

 無床診にも共通する「常勤・非常勤」「専従・専任」等の考え方をはじめ、協会に問い合わせの多い用語などについても説明した。

 水山和之病院有床診部長は、挨拶の中で、「今日の診療報酬において、届出医療は全て申請主義に基づいて実施されている。届出後の管理を怠り、適時調査で返金を求められることも少なくない。医療安全管理はこの前提ともなる経営に欠かせない要素だ。ぜひこの機会に医療安全、施設基準への認識を深めてほしい。また、困った時はまずは協会事務局までご一報いただきたい」と呼びかけた。

 加えて、協会病院会員を対象に行った『新型コロナ感染症患者受け入れに関する病院の実態緊急アンケート』の結果について紹介した。『新型コロナウイルス感染第6波に向けた医療体制整備に関する要望書』を作成し、12月13日、小池百合子東京都知事宛に提出したことも報告した。水山部長は「今後も皆さんとともに、患者の医療と医療機関経営を守る活動を進めていきたい」と述べた。



 

(『東京保険医新聞』2022年2月5日号掲載)