2/22(水)薬物依存症研究会「開業医が知っておくべきコロナ禍における若者のメンタルヘルス~自傷・自殺と市販薬乱用~」

公開日 2022年12月23日

日時

2023年2月22日(水)19:30~21:30

概要

 わが国の対策は中高年の自殺予防に有効であったが、若年者に限っては必ずしも手放しでは喜べない事実がある。厚生労働省令和元年版自殺対策白書によれば、年代別の自殺死亡率は、他の年代では2009年以降確実に自殺死亡率が減少傾向を示しているのに対し、10代に限っては横ばいもしくは微増で推移している。特に児童生徒に限定すると事態はいっそう深刻であり、自殺者総数が減少し続ける中、一貫して増加傾向を示している。特にコロナ禍に突入して以降、2020年に自殺した小・中・高校生は前年比約3割増、特に高校生女子では前年比2倍を示し、2021年も高止まりしている。そして、注目すべきなのは、それに伴ってリストカットなどの自傷や市販薬乱用も増加していることである。

 今回の講演では、近年、若者に多く見られる自傷や市販薬乱用を取り上げ、まずは、その理解と対応の原則について述べる。そのうえで、自傷と自殺との関係や、自傷から自殺へと発展するプロセス、さらには、自傷や自殺念慮の告白への対応を概説するつもりである。併せて、自傷と合併することの多い市販薬乱用に関する注意喚起を行うとともに、自殺予防教育のあり方、ならびに、子どものSOSを受け止める支援者に望まれる態度について私見を述べる(松本)。

講師

松本 俊彦 氏(国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 薬物依存研究部 部長)

会場

東京保険医協会セミナールーム・Zoom

会場定員

30人(先着順) 

Zoom定員

95人(先着順) 

参加費

会員:無料

申込み

会場参加の方は「2/22(水)薬物依存症研究会 申込み」として、① 医療機関名、② 会員名、③ 参加人数、④ 電話番号、⑤ FAX番号をご記入のうえ、FAX(03-5339-3449)までお送りください。
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【新型コロナウイルス対策】

マスクの着用をお願いいたします。常時換気を実施し、定員に制限を設け、「3密」を避けて開催いたします。
また、感染拡大状況に鑑み、試行的に「Zoom」を併用して開催いたします。
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問合せ

研究部
TEL:03-5339-3601 / FAX:03-5339-3449

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