整形外科会員懇談会 整形外科ならではの悩み・情報を共有

公開日 2025年06月09日

 
 司会の品沢聡氏

 5月17日、研究部と組織部は共催で協会セミナールームにて整形外科会員懇談会を開催し、会員ら11人が参加した。はじめに司会の品沢聡氏(協会理事・品沢整形外科院長)が「本日は多忙な中でお集まりくださりありがたい。貴重な機会なのでぜひ知恵を出し合い、日頃の診療に役立てていただきたい」と挨拶した。

 参加者の自己紹介後、懇談が行われ、事前に寄せられた査定・減点事例、個別指導対策や、管理料の算定に係る質問などを中心に各自の経験を交えながら情報交換・交流をした。「審査で数カ月分が一度に減点されてきた」「個別指導で理不尽な指導があった」といった審査・指導上の経験や、「骨粗鬆症薬の自己注射を嫌がる患者が多い。対応の工夫を知りたい」「骨粗鬆症薬の注射を打っている患者への骨吸収マーカー検査の頻度はどのくらいにしているか」など日常診療についての疑問も多く出された。

 品沢氏は、質問に対して自身が審査・支払機関に問い合わせた経験や、講習会などで収集した情報を紹介し、参加者同士でも活発な意見交流が行われた。

 後半では、品沢氏から「整形外科医における審査の現状・医院経営の課題」として整形外科で査定されやすい点数の対応や、頻回に使用する医療材料の仕入れのポイント等、関心の高いテーマについて情報提供が行われ、率直な質問や意見が数多く上がった。

 参加者からは「人手不足で必要な検査が十分にできていないと感じていた。他の先生の工夫の仕方を参考にして、診療に活かしていきたい」「理不尽な指摘には審査でも指導でもきちんと声を上げ対応することが大事だと実感した」などの感想が寄せられ、盛況のうちに閉会した。


懇談の様子(5 月17 日、協会セミナールーム)

(『東京保険医新聞』2025年6月5日号掲載)