都議会立憲・ミライ会議・生活者ネット・無所属の会と懇談

公開日 2025年09月26日

 総勢15人の都議から協会の要請項目について様々な質問が寄せられた(9月4日、都議会議事堂会議室)
 
 
 

 協会は9月4日、都議会議事堂会議室にて都議会立憲民主党・ミライ会議・生活者ネットワーク・無所属の会と懇談した。

 都議団からは、中村ひろし(副団長・三鷹市)、竹井ようこ(幹事長・小平市)、鈴木烈(幹事長代行・立川市)、西崎つばさ(幹事長代理・目黒区)、桐山ひとみ(政務調査会副会長・西東京市)、岩永やす代(政務調査会副会長・厚生委員・北多摩第二)、三雲崇正(政務調査会副会長・新宿区)、ひがしゆき(厚生委員・品川区)、東友美(厚生委員・町田市)、おけやまさと(大田区)、関口健太郎(杉並区)、銀川ゆい子(足立区)、細貝悠(八王子市)、笹岡ゆうこ(武蔵野市)、岩佐ゆきひろ(南多摩)各都議の計15人が参加した。

 協会からは、須田昭夫会長、吉田章副会長、中村洋一副会長、水山和之副会長、日下部浩理事、細部千晴理事が参加し、7月17日に小池百合子都知事に提出した「2026年度東京都予算等に関する請願」に基づき主に下表の要請項目について意見交換した。

脊柱側弯症健診の機器導入 目黒区議会で質問

 同会派は、今年6月の都議会議員選挙後、立憲民主党、ミライ会議、生活者ネットワーク、無所属の議員で結成した22人の会派だ。都議会では自民党と並んで第2会派となる。

 幹事長の竹井都議は冒頭に「今年3月に開催された協会の総会レセプションに出席した際はお世話になった。今回の懇談ではしっかり要望を伺って都政に反映していきたい」と挨拶した。

 懇談の調整に尽力いただいた西崎都議からは「いつも勉強させてもらい感謝している。2024年の懇談で要望があった、脊柱側弯症健診に関する機器の導入については、地元の議員と連携して目黒区議会で質問させてもらった。都議選後は会派として議席が増えたため皆様の要望がより実現しやすい環境だと思っている。これからもいろいろと教えていただきたい」と話があった。

病院の経営危機、PFAS等多岐に渡る話題で懇談

 都議からは、病院の経営危機、MRワクチンの供給状況、PFAS問題、補聴器助成の再申請の状況など多岐にわたり質問や意見が出された。

 病院の経営危機については、竹井都議から「各所で話題になり要望が出ている。看護師不足も一因だが複合的な問題だと認識している。どうやって解決の糸口をつかめばいいのか。優先して取り組む課題などあるのか教えてほしい」と質問が出された。協会からは、物価高騰に診療報酬が追い付いていないこと、他業界との給与格差があること、看護師の再教育が求められていること、悪質な有料職業紹介所が手数料目当てで看護師に短期間での転職を促している問題があることなどを訴え、国ができずに都で行えることはぜひ実施してほしいと要望した。

 PFAS問題については、立川市の鈴木都議から「地元の問題として、我々も都が検査や検診を行うべきだと言い続けている。都はデータがない、知見がないと言っているが、データや知見がないからこそ検査・検診を実施するべきだ。協会も同じ主張をしているので意を強くした。都には引き続き求めていきたい」と協会の主張に賛同する意見が出された。

 協会は医療・社会保障充実のために東京都保健医療局・福祉局および都議会各会派に今後も要請を行っていく。

(『東京保険医新聞』2025年9月25日号掲載)