都民ファースト・東京みらいと懇談―麻疹・風疹対策、看護師確保などで意見交換

公開日 2019年08月29日

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上:都民ファーストの会との懇談。左から、もり愛都議(大田区)、岡本こうき都議(北多摩第二)、桐山ひとみ都議(西東京市)、後藤なみ都議(足立区)
下:東京みらいとの懇談。左から、おくざわ高広都議(町田市)、森沢きょうこ都議(品川区)


 協会は8月1日に都民ファーストの会東京都議団、8日に無所属「東京みらい」が都議会議事堂会議室で開催した予算要望ヒアリングに出席し、7月16日に小池百合子都知事に提出した「2020年度東京都予算等に関する請願」(下表)に基づき、懇談を行った。

懇談で取り上げた要望項目
・麻疹・風疹対策の強化(低抗体価の世代に対するMRワクチン接種の実施)
・看護師と介護人材の確保
・サ高住の入居者安全対策
・プロパンガスを使用した非常用電源と病院救急車への助成拡充
・小児救急医療体制の拡充
・接骨院の違法広告是正
・東京都大気汚染医療費助成制度の自己負担額引き下げ
・アスベスト疾患を読影できる医師の養成
・受動喫煙防止対策の推進
・東京都全域での18歳までの子ども医療費無料化
・妊産婦医療費助成制度の創設
・18歳までの子ども国保料(税)の均等割廃

都民ファーストの会

 8月1日には都民ファーストの会東京都議団の岡本こうき都議(北多摩第二)、桐山ひとみ都議(西東京市)、後藤なみ都議(足立区)、もり愛都議(大田区)と懇談した。協会からは須田、吉田両副会長、赤羽根、細部両理事が出席した。

 都民ファーストの会からは、接骨院の違法広告と柔道整復療養費の状況について質問があった。吉田副会長は、「『診療時間』や『診療中』と表記する違法広告が散見されるなか、整形外科と勘違いして接骨院を訪れた患者の治療の機会が奪われている」と実態を紹介した。

 麻疹・風疹対策については、出席都議から「風疹の第5期定期接種が始まり、ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピック開催を前に、会派内で風疹に対する関心が高まっている。ぜひ取り組んでいきたい」との発言があった。

東京みらい

 8月8日には、無所属「東京みらい」のおくざわ高広都議(町田市)、森沢きょうこ都議(品川区)と懇談した。協会からは須田、吉田両副会長および細部理事が出席した。

 協会が東京都に要望している「東京オリンピック・パラリンピックボランティアへのMRワクチン接種」と「看護師の確保対策」について質問が出た。また、看護師の紹介事業について、東京都ナースプラザの活用と宣伝に力を入れる必要があるとの認識で一致し、看護師の有料職業紹介所の実態についても情報を交換した。

 協会は、都議会各会派との懇談を進めている。9月には都福祉保健局と懇談する予定だ。

(『東京保険医新聞』2019年8月25日号掲載)