公開日 2021年01月29日
昨年12月15日の臨時閣議で決定された第３次補正予算案では、第２次補正予算に続き、新型コロナウイルス感染拡大防止等に関する医療機関への支援策が盛り込まれた。
院内等での感染拡大を防ぐための取り組みを行う医療機関等への補助金として、「診療・検査医療機関（都道府県の指定に基づき発熱患者等を対象とした外来体制をとる医療機関）の感染拡大防止等の支援」および「医療機関･薬局等の感染拡大防止等の支援」が上乗せされている。
補助金額の上限は、それぞれ①診療･検査医療機関は１００万円、②無床診療所は25万円、③病院・有床診療所は25万円＋５万円×許可病床数とされている。上記①〜③のいずれかのみ申請が可能であり、重複して申請することはできないため注意されたい。対象となる経費は２０２０年12月15日から２０２１年３月31日までに要する費用であり、感染拡大防止対策に要する費用に限られず、地域で求められる医療を提供するための診療体制確保等に要する費用についても、幅広く対象となる。
前回の第２次補正予算に基づき支給された感染拡大防止等補助金では、補助金を支出する国と申請窓口となった都道府県で対象となる経費等について見解の相違が生じていた。今回の補助金は国が直接執行する予定であるため、上記不合理が是正される。詳しい申請方法等は補正予算成立後に明らかにされる。詳細が判明次第、案内する。
（『東京保険医新聞』2021年1月25日号掲載）
（2021年2月8日追記）概要が公表されました。こちらをご参照ください。
