公開日 2019年02月27日
自ら執刀した患者に対する準強制わいせつ罪で起訴されていた乳腺外科医師の裁判が2019年1月8日に結審しました。検察側は懲役3年を求刑、弁護側は無罪を主張しました。2月20日に東京地裁で無罪の判決が言い渡されました。
東京保険医協会では「外科医師を守る会」の要請を受け、会員の先生方に署名や募金への協力のお願いをしてまいりました。多くの方から賛同・協力を賜り心より感謝申し上げます。
乳腺外科医裁判報告会では、地裁判決を踏まえて弁護団からご報告いただきます
ご多用とは存じますが、多くのご参加をお待ちしております。
《この間の経緯》
本裁判では、乳腺外科医師が病室でわいせつ行為に及ぶのは客観的状況から見ても不可能なことや、患者の証言は術後せん妄の可能性が高いことを明らかにするなど、公判は被告側に有利に運ばれてきたというのが、弁護側の認識です。一方、患者の左乳首を拭ったガーゼ片からアミラーゼ反応とともに、乳腺外科医のDNAが多量に検出されたとの警視庁科学捜査研究所の鑑定書を、裁判所は証拠として採用しました。検察側は、多量のDNA検出は乳首をなめたことによると主張。弁護側は、問診・触診・マーキング、患者を挟んでの同僚医師との術式の打ち合わせ等々、あらゆる場面で医師の唾液・DNAが付着する機会はあったと主張しています。これまでの多くの裁判では「個人識別」のためにDNA鑑定が行われてきました。弁護団によると、本裁判では日本で初めてDNAの量が争われました。
日時
2019年3月9日(土)18:30~20:00
テーマ
1,事件の経過説明 弁護団 黒岩哲彦 弁護士
2,裁判を通して明かになった警察、検察の問題点 弁護団 水谷 渉 弁護士
会場
東京保険医協会セミナールーム
〒160-0023 新宿区西新宿3-2-7-4F
対象
会員、会員医療機関従業員等(会員以外の方も参加可能です)
参加費
無料
申込み
【予約制】
「3/9 乳腺外科医裁判報告会申込み」として、1参加者名、2会員氏名、3医療機関名、4参加人数、5電話番号、6FAX番号を明記のうえ、FAX03(5339)3449まで。
※メールフォームからもお申込みを受け付けています。こちらからどうぞ。
問合せ
協会 勤務医委員会担当:小川、藤井、山本逸
(TEL:03-5339-3601/FAX:03-5339-3449)