論説・コラム
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[視点]京都ALS患者の嘱託殺人事件で思い出したこと京都ALS患者の嘱託殺人事件で思い出したこと NPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会 副理事長 川口 有美子 医学的判断と主観境界線はどこに 京都在住のALS患者、林優里さんが医師による嘱託殺人で亡くなっていた。その事件をきっかけに、安楽死合法化を求める声が一部で高まりをみせている。 林さんに死...論説・視点(2020年09月24日)
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コロナ禍での診療を考える③ 通常の生活を乱し、社会の調整能力を超えたコロナ禍通常の生活を乱し、社会の調整能力を超えたコロナ禍 田中まき整形外科 田中 眞希 近年、震災・水害・土砂といった自然災害が、多様化頻発している。 あらためて「災害」の定義を紐解くと、WHOは、「a disaster is an occurrence disrupting the normal condition...コラム(2020年09月14日)
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[シリーズ]コロナ禍での診療を考える②コロナ禍での診療を考える② 耳鼻咽喉科から見る新型コロナと診療 ミルディス小児科耳鼻科 平野 浩二 耳鼻科で「処置」ができない 当院は耳鼻咽喉科と小児科のクリニックであり、ともに風邪などの急性期疾患を主に診ている。今回の新型コロナ騒動のために患者の受診控えが起こり、患者数は3割ほどに激減してしまった。 耳鼻科の診療の...コラム(2020年08月25日)
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[視点]特養あずみの里裁判 控訴審のもうひとつの争点特養あずみの里裁判 控訴審のもうひとつの争点 特養「あずみの里」業務上過失致死事件裁判 弁護団/駒込たつき法律事務所 弁護士 水谷 渉 ①裁判経過―控訴審逆転無罪― 長野県安曇野市の特養あずみの里で、准看護師(50代)が、2013年12月12日の午後3時のおやつの時間に、ゼリーと...論説・視点(2020年08月25日)
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コロナ禍での診療を考える① 日常診療で起こっている変化とこれからの課題日常診療で起こっている変化とこれからの課題 (医)中村診療所 中村 洋一 緊急事態宣言が出されて外出自粛、イベント自粛が始まり、最初は高をくくっていた受診抑制は1カ月も過ぎない内に、みるみる患者数の動向に変化が出てきた。昨年と今年の6月を比べると65歳以上では11%の減少だが、それ以下では50%の半減である。国保は24%、社保2...コラム(2020年08月06日)
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[視点]待ったなしの気候変動~猛暑・強雨、生活への影響~待ったなしの気候変動~猛暑・強雨、生活への影響~ 鬼頭 昭雄(一般財団法人気象業務支援センター) ①はじめに 2018年7月の日本は記録的な猛暑に襲われた。特に東日本の月平均気温は平年より2・8℃高く、統計開始以来第1位だった。工業化以降の人為起源による二酸化炭素などの温室効果ガスの...論説・視点(2020年08月06日)
- [寄稿]新型コロナ感染者 自宅療養の不思議新型コロナ感染者 自宅療養の不思議 吉田 章(練馬区・よしだ内科クリニック) 新型コロナ感染者数がまた増え始めている。緊急事態宣言解除後その傾向は強まったが、解除前も一定数は出ていた。新型コロナ感染症は指定感染症に指定されたため、当初感染判明者は全員入院していたが、入院ベッドが不足し、3月半ばから無症状、軽症...論説・視点(2020年08月06日)
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2020年都知事選 いのちを守る一票を 医療提供体制の拡充を 新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の拡大により、パンデミック発生時の対策が脆弱であり、感染症患者を受け入れるための病床や人員が圧倒的に不足するなど、東京都においても医療提供体制の不備が次々と明らかになった。 国が進めてきた地域医療構想と病床削減を進める医療費削減政策は、コロナ禍で全面的な見直しを迫...論説・視点(2020年07月02日)
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[視点]日本ではPCR検査がなぜ進まないのか日本ではPCR検査がなぜ進まないのか NPO法人医療ガバナンス研究所 理事長 上 昌広 新型コロナ「抑え込み」 日本はアジアでは劣等生 新型コロナウイルスの第一波が収束し、世界各国が検証作業を続けている。安倍首相は「わが国の人口当たりの感染者数や死亡者数は、G7(主要7カ国)、主要先...論説・視点(2020年07月02日)
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[寄稿]診察は新型コロナ対応で変化するのか診察は新型コロナ対応で変化するのか 東京都立多摩総合精神保健福祉センター 精神科医 竹内 真弓 今年4月10日から新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての時限措置として、初診時においても情報通信機器(電話等)を用いた診療が可能となった。 筆者は精神科医であり身体診察は主ではないため、精神科診察と...論説・視点(2020年07月02日)