保険医の生活と権利を守る東京保険医協会

私たちの考え

  • 2000年をふりかえる 今年四月に発足した介護保険制度は私たち開業保険医に少なからぬ影響をもたらしている。介護の現場から様々なエピソードが伝えられてきている。とにかく老人医療費の入院分は激減した。急性疾患を除けば老人の入院分の医療費はほとんどゼロになる勘定だ。国や健保組合側にとっては大きな朗報といえよう。一方、国民にとっては大きな負担増になっている。地域の会合で何度か介護制度...主張2000年12月25日
  • 研修環境の整備を求める―第4次医療法改正から― 第4次医療法改正の大きな狙いのひとつに「卒後臨床研修の必修化」がある。そのポイントは卒後2年以上の臨床研修(歯科は1年)を義務づけるもので、診療所の開設者や病院の管理者になるためには、この研修の終了が必須である。 厚生省の方針として卒後研修の義務化が包括的に出てきたのは1987年の「国民医療総合対策本部報告」が最初だ。この報告は日本の医療・福祉に...主張2000年11月25日
  • 薬剤効能と保険適用―アスピリンの効能追加から― 開発から百年の歴史を持つ解熱鎮痛剤「アスピリン」が、狭心症や脳梗塞などの再発を予防する薬として今年中にも保険適用される見とおしとなった。 欧米では、アスピリンの血栓抑制効果を確かめる臨床試験が行われ、米国は2年前に効能を追加した。日本では海外の情報をもとに今までは、保険診療で例外的に「アスピリン」が使用されてきた。そのために関係学会が厚生省に正式...主張2000年11月15日
  • 受診抑制が狙いの老人定率負担 衆議院解散で廃案となった健保法等改定案が国会に再提出された。政府は、来年1月1日施行を目指して今臨時国会での成立を図ろうとしている。 今回の改定案では、高齢者の患者負担を原則一割とし、1.診療所の場合は1割負担で上限3000円(院外処方の場合は、医療機関と薬局で、それぞれ上限1500円)または、一回800円×4回まで徴収の選択制とする2.200床...主張2000年10月25日
  • 混合診療容認の動きと皆保険制度 ようやくアスピリンが狭心症や脳梗塞の保険適応薬として承認された。しかし、胃がんとの強い関連が認められているヘリコバクターピロリ菌の検査や治療が今だ保険適応になっていない(菌の発見からすでに15年が経過し、米国では1997年2月承認済み。わが国でもようやく承認の見通し)。同じように脊椎管狭窄症による神経根障害にはプロスタグランディンE1製剤が有効なことは...主張2000年10月15日
  • 来年度都予算に望む 9月から障害者医療費助成制度(マル障)が改定された。住民税課税者に対しては、国の老人医療とほぼ同じ負担となり、都の負担は大幅に軽減される。2000年度予算(本年度予算)では、マル障など東京都医療費助成制度全般に渡り引下げられた形となり、福祉が大幅に切り捨てられた。福祉切捨ての影響額は450億円、経過措置終了後(マル福は6年)は、年間1000億円に及び、...主張2000年09月25日
  • 老いを生きる 9月15日は老人の日である。この祝日には、高齢者の苦労した人生を、ねぎらう意味があるのではないか。 長命になることは、一概に喜ばしい側面ばかりではない。むしろ姨捨山の話にあるように、人間が年を加えていくと、社会のために貢献する能力が落ちてくる面がある。例えば工場で生産に励む旋盤工も、30年経てば、いろいろと体の故障を訴え、慢性疾患に悩む人も多い。決...主張2000年09月15日
  • 東京ER構想と都立病院の役割 石原東京都知事は、東京発「医療改革」と称して、東京ER(総合救急診療科)構想などを発表し、都議会でも大きな論議になっている。この構想は、日本の医療には「透明性」「信頼性」「効率性」が不足しているとして、「365日24時間の安心」「患者中心の医療」を掲げ、東京から日本の医療を変える「東京発の医療改革」を実現するなどと称するもので、この一環として東京ER(...主張2000年09月05日