私たちの考え

  • これ以上、医療従事者に犠牲を強いるな! 更なるマイナス改定に抗議する次期診療報酬改定について、財務省から最低4%引き下げが提示された。消費者物価指数マイナス1.0%、人事院勧告マイナス4.9%を機械的に当てはめると3%程度のマイナス改定になるというのがその根拠である。 前回のマイナス改定により、2002年の医療費は0.7%減となった。2001年はプラス3.2%の自然増があり、本来同程度の自然増が見込まれれば、20...主張2003年12月05日
  • 「引き下げ」を前提とする診療報酬改定論議は本末転倒11月13日、財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は2004年度診療報酬改定で、技術料など本体部分の3%も含め、最低限4%程度の引き下げ方針を示した。さらに医療機関の収入増や経営効率化の観点を踏まえれば、5%の引き下げも可能だとしている。 9月末に出された財務省主計局の「診療報酬・薬価改定の論点(未定稿)」に対し、遅ればせながら、10月はじめに厚...主張2003年11月25日
  • 【高額医療費】償還率が85%に上昇 協会の運動が反映協会の調査によると、老人高額医療費の昨年10月分の償還率が85%に上昇していることが判明した。 調査は9九月から10月にかけて、都内全62区市町村に対して電話・FAXにより問い合わせを行い判明したもの。協会では5月にも同調査を行ったが(第1次調査)、その際の償還率は、回答のあった自治体22区市平均で63.9%であり、今回の調査(第2次調査)では約...主張2003年11月05日
  • 政官財の癒着に拍車をかける日本経団連の献金再開日本経団連は、9月25日、「『優先政策事項』と『政策評価に基づく企業の政治寄付の意義』について」という意見書を発表、93年に廃止した政党への政治献金あっせんを事実上再開する方針を決めた。 献金再開に当たって日本経団連は、自民党1極集中ではなく、民主党にも配分し、2大政党制を目指す方向で検討を進めていると伝えられている。総選挙を前に、民主党は自由党...主張2003年11月05日
  • 小泉「改革」は長続きしない総選挙が10月28日公示、11月9日投票で行われることになった。久々に2大政党時代の到来といった記事がマスコミを賑わしている。民主党をはじめ各党のマニフェスト花ざかりだ。 自民党も7項目からなる政権公約を発表した。それによると、思い切って経済を活性化させ06年度までに国内総生産(GDP)の名目2%成長を実現し、530万人の雇用創出プログラムを達成...主張2003年10月25日
  • インフルエンザ流行期を迎え差し迫ったSARS対策 SARSに就いては、過去当紙でも取り上げてはいるが、インフルエンザ流行シーズンを間近に控え、再度問題点を整理をしたい。ポイントは三点。     SARSに終息宣言は出たが、絶滅宣言ではない。再流行もあり得る。     患者は隔離が絶対必要、(疑わしきは、接触回避せよ)。開業医は診るな。     初期段階ではインフルエンザとの鑑別...主張2003年10月15日
  • 乳がんマンモグラフィー検診導入に厚労省の積極的責任を求める厚労省は、視触診による乳がん検診は有効性が低いとした同省の研究班報告を無視し、「従来の方針を改めるべき理由は見当たらない」として、報告から5年半もの間、改善を怠ってきた。 ところが本年9月、視触診による乳がん検診で誤診され余命半年と宣告された39歳女性の、文字通り命をかけた直訴に、厚労省はようやく重い腰を上げた。乳がん検診へのマンモグラフィー全面...主張2003年10月05日
  • 自民党総裁選に再選された小泉首相は医療改悪の源流である小泉首相が自民党総裁に再選された。2年前に自民党をぶっ壊すといって立ち上がったが、今度も巧みな手法でそれを一歩進めた感がある。 総裁選と内閣改造、解散、次期衆参両院選挙をセットにして選択・支持を迫る戦略が効いた、とみるのが妥当だろう。人心撹乱術という方法は、よく小泉氏と類似していると言われる戦国時代の織田信長も用いたであろうか。このあたり相当にし...主張2003年09月25日
  • 来年度予算概算要求基準 社会保障費2200億円削減政府は8月1日の閣議で、2004年度予算概算要求基準(シーリング)を了承した。医療や年金などの社会保障関係費について、04年度の自然増分は9100億円と見込まれていたが、今回の概算要求基準では6871億円増に抑えられたため、厚生労働省はその差額約2200億円の縮減策を年末までにまとめようとしている。 このうち、年金額を消費者物価の下落に連動して引...主張2003年09月05日
  • 731部隊の爪痕 忘却への警鐘今月4日、黒龍江省チチハル市内の建設現場で毒ガスの入った金属容器が見つかった。その溶剤によって、37人が入院、うち数人が危篤状態となっている。旧日本軍の遺留の毒物と考えられている。 人々の記憶から戦争の恐ろしさが薄れていく中で、8月のこの時期、突如、忘却に対する警鐘を鳴らすように起こった事件である。 この場所は、第2次世界大戦中、関東軍防疫...主張2003年08月25日