論説・コラム

  • 【視点】都立・公社病院の「独法化」は医療の後退につながる都立・公社病院の「独法化」は医療の後退につながる 都立病院の充実を求める連絡会 代表委員 氏家 祥夫   都立、公社14病院の「独法化」を突然発表  2019年9月26日に厚労省は、全国の公立・公的病院424病院を「再編・統合の議論が必要」として実名で公表しました。東京でも難病患者の治療を行う都立神経病院、島で唯一の国保町立八丈病院...論説・視点2020年02月08日
  • 【視点】羽田空港新着陸ルートの危険性羽田空港新着陸ルートの危険性 元日本航空(JAL)機長/航空評論家 杉江 弘  2020年3月末の夏ダイヤから羽田空港への着陸に都心上空を飛行する新ルートが採用されます。  国土交通省(国交省)の説明では、南風時の15時から19時の間の3時間、都心上空を経由して北から進入着陸する方式を導入するとしています。その理由は、海外からの訪日旅...論説・視点2020年02月05日
  • 【寄稿】五輪大会は安全を目指せ五輪大会は安全を目指せ 政策調査部長 須田 昭夫    国際オリンピック委員会(IOC)は、巨額の放映権料を得られる期間を考慮して、2020年の競技を7月15日からの開催と決定し、この期間に合わせた会場探しが行われた。東京都は「東京の夏は温暖で、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる、理想的な気候」と謳って五輪を誘致した。...論説・視点2019年12月27日
  • 【視点】憲法とは何か 長谷部恭男・早稲田大学大学院教授は、2015年6月4日の衆議院憲法審査会で参考人として発言し、「安全保障関連法案」に対し憲法違反の見解を示した。今回、憲法とは何のためにあり、何を規定しているのかをテーマに寄稿をお願いした。 憲法とは何か 早稲田大学 大学院法務研究科 教授 長谷部 恭男  憲法は法律の一種ですが、普通の法律とは違...論説・視点2019年12月16日
  • 【視点】「信用スコアリング」は社会を損なう「信用スコアリング」は社会を損なう 政策調査部長 須田 昭夫  インターネットを通じて情報・モノ・サービスが行き交う陰には、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンなどの、IT企業がある。これらの企業は通信販売、会員制交流サイト、音楽や映像の配信、情報検索などの、「基盤」提供者(プラットフォーマー)と呼ばれている。インターネットを利用す...論説・視点2019年10月02日
  • 【視点】薬価の闇と費用対効果加算薬価の闇と費用対効果加算 政策調査部長 須田 昭夫    超高額な医薬品が注目されている。「免疫チェックポイント阻害薬」と呼ばれる抗がん剤の高価格には驚いたが、同様の薬剤が次々と発売される可能性がある。不道徳といえるほどの高価格は、健康保険制度を崩壊させる恐れがある。日本の医療費に占める薬剤費は、約30%におよぶ高水準である。薬剤費の...論説・視点2019年09月11日
  • 【視点】憲法とは何か ―改憲に反対する理由―   慶應義塾大学名誉教授・弁護士  小林 節   1.「憲法」とは何か?  六法全書の「六法」とは、憲法、民法、商法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法のことで、国の基本六法典(法域)のことである。 民法は私人間の取引を規律する法で、その領域で特に会社間の取引だけは商法が規律する。それらの領域で裁判沙汰が...論説・視点2019年07月30日
  • 【視点】医師のみに過労死ラインの2倍を容認! ―憲法理念に反する厚労省検討会報告書― 全国医師ユニオン代表 植山 直人 はじめに  さる3月28日に厚労省の「働き方改革に関する検討会」が報告書を出したが、その内容は一部の医師に、過労死ラインの約2倍の1860時間の時間外労働を認めるものであった。これは、医師の健康と医療安全を無視するだけでなく憲法理念を無視する暴挙と言える。 ...論説・視点2019年06月17日
  • 【視点】刑事司法の過剰介入は介護現場に何をもたらすか―特養あずみの里裁判の場合― 今井 恭平(ジャーナリスト)  さる3月25日、長野地方裁判所松本支部において、「業務上過失致死」事件裁判の判決が言い渡された。「被告人を罰金20万円に処する」野澤晃一裁判長が主文を読み上げると、傍聴席を埋めた人たちから、失望と憤りの嘆息がいっせいに漏れた。  特別養護老人ホームで起きた入所者の急変・死亡...論説・視点2019年06月06日
  • senmou1【視点】術後せん妄―その予防と対策平  俊浩(広島県/福山市民病院 精神科・精神腫瘍科)  社会の高齢化とともに、侵襲の高い手術の周術期をいかに安全に管理していくかが活発に議論されるようになっており、麻酔科と歯科口腔外科医師、薬剤師と手術室看護師が入院前から患者のリスク因子に対する介入を行う周術期管理チームが多くの病院に導入されるようになってきている。  当院ではせん妄の減...論説・視点2019年06月05日