論説・コラム
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[特別寄稿]新型コロナウイルス受け入れ 最前線からの報告 新型コロナウイルス受け入れ 最前線からの報告 医)直和会 平成立石病院 地域救急医療センター 大桃 丈知 新型コロナウイルス感染症は、今もなお医療業界だけでなく日本経済全体に大きな影を落としている。 思い返すと2019年12月の時点では、まだ対岸の火事だった。当法人は1月末に中国武漢から帰国した邦人の一...論説・視点(2020年11月11日)
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[シリーズ]コロナ禍での診療を考える⑤コロナ禍での診療を考える⑤ 変わりはじめた日常 百合レディスクリニック 丸本 百合子 6月頃までは来院者が激減していたが、9月に入り子宮頚がん検診も始まり、患者さんは戻りつつある。診療所は常に病院との連携が必要だが、5月頃は近隣の基幹病院で相次いで新型コロナの院内感染が発生し、外来の縮小・閉鎖、分娩予約の縮小、手術の延期などの対策...コラム(2020年10月13日)
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[寄稿]原爆と非人道的な政治原爆と非人道的な政治 須田 昭夫(新宿区・須田クリニック) 「広島と長崎への原爆投下は、第2次世界大戦の終結を早め、多くの米兵らの命を救った」とする通説がある。しかし「米国の指導者たちは、原爆を投下する必要がないことを知っていた」とする寄稿が、8月5日の米紙ロサンゼルスタイムズに掲載された。 寄稿は歴史家のガー・アロペロビ...論説・視点(2020年10月07日)
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[視点]無症状感染者と感染症法改正無症状感染者と感染症法改正 NPO法人医療ガバナンス研究所 理事長 上 昌広 厚労省が感染症法の見直しを進めている。本稿では、その問題点を指摘し、あるべき見直しについて議論したい。 5類への引き下げは公的責任の放棄につながる 厚労省が取りかかったのは、新型コロナウイルス(以下...論説・視点(2020年09月25日)
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[シリーズ]コロナ禍での診療を考える④コロナ禍での診療を考える④ 禍・禍・禍 小松川医院 田﨑 ゆき 「コロナ禍」とは、新型コロナウイルスが招いた災難や危機的状況を指す言葉、だそうだ。 零細開業医にはまず、早春から初夏にかけてのマスクやアルコールの品薄がソレだった。2月初旬に備蓄を追加しようとした時にはもはや手遅れ。2月中旬以降、卸からは全く入らなく...コラム(2020年09月25日)
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[視点]京都ALS患者の嘱託殺人事件で思い出したこと京都ALS患者の嘱託殺人事件で思い出したこと NPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会 副理事長 川口 有美子 医学的判断と主観境界線はどこに 京都在住のALS患者、林優里さんが医師による嘱託殺人で亡くなっていた。その事件をきっかけに、安楽死合法化を求める声が一部で高まりをみせている。 林さんに死...論説・視点(2020年09月24日)
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コロナ禍での診療を考える③ 通常の生活を乱し、社会の調整能力を超えたコロナ禍通常の生活を乱し、社会の調整能力を超えたコロナ禍 田中まき整形外科 田中 眞希 近年、震災・水害・土砂といった自然災害が、多様化頻発している。 あらためて「災害」の定義を紐解くと、WHOは、「a disaster is an occurrence disrupting the normal condition...コラム(2020年09月14日)
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[シリーズ]コロナ禍での診療を考える②コロナ禍での診療を考える② 耳鼻咽喉科から見る新型コロナと診療 ミルディス小児科耳鼻科 平野 浩二 耳鼻科で「処置」ができない 当院は耳鼻咽喉科と小児科のクリニックであり、ともに風邪などの急性期疾患を主に診ている。今回の新型コロナ騒動のために患者の受診控えが起こり、患者数は3割ほどに激減してしまった。 耳鼻科の診療の...コラム(2020年08月25日)
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[視点]特養あずみの里裁判 控訴審のもうひとつの争点特養あずみの里裁判 控訴審のもうひとつの争点 特養「あずみの里」業務上過失致死事件裁判 弁護団/駒込たつき法律事務所 弁護士 水谷 渉 ①裁判経過―控訴審逆転無罪― 長野県安曇野市の特養あずみの里で、准看護師(50代)が、2013年12月12日の午後3時のおやつの時間に、ゼリーと...論説・視点(2020年08月25日)
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コロナ禍での診療を考える① 日常診療で起こっている変化とこれからの課題日常診療で起こっている変化とこれからの課題 (医)中村診療所 中村 洋一 緊急事態宣言が出されて外出自粛、イベント自粛が始まり、最初は高をくくっていた受診抑制は1カ月も過ぎない内に、みるみる患者数の動向に変化が出てきた。昨年と今年の6月を比べると65歳以上では11%の減少だが、それ以下では50%の半減である。国保は24%、社保2...コラム(2020年08月06日)