論説・コラム

  • noimage[視点]COP27とGXの問題COP27とGXの問題                        国際環境NGO FoE Japan 深草  亜悠美  2022年11月6日から18日まで、エジプトのシャルム・エル・シェイクで国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)が開催された。  気候危機が加速している。2022年の夏には国土の三分の一もが水没...論説・視点2023年03月10日
  • noimage[視点]「日本における「家族主義」の経緯・現状・課題日本における「家族主義」の経緯・現状・課題                        東京大学大学院教育学研究科 教授 本田 由紀 「家族主義」の多義性  「家族主義」という言葉は多義的に用いられてきた。  筒井(2022)は、ケアの担い手と政府の支援の有無という観点から、①家族がケア等の社会的機能を多く担うが政府がそ...論説・視点2023年03月03日
  • noimage[視点]「戦後レジームからの脱却」が果たされる日「戦後レジームからの脱却」が果たされる日                        京都精華大学 准教授 白井  聡  ついにその時がやってきた、という感が強い。岸田文雄政権による大軍拡と新しい防衛三文書のことだ。  日本の戦後における最大の歴史的分岐点に、いま私たちは立っている。ここ数年のうちに、「戦後」は本当に終わるだろ...論説・視点2023年03月03日
  • noimage[視点]三権分立の崩壊 閣議決定による強権政治三権分立の崩壊 閣議決定による強権政治                        現代教育行政研究会 代表 前川 喜平 進む憲法破壊の動き  2022年12月16日に閣議決定されたいわゆる安保3文書の一つ「国家安全保障戦略」は、反撃能力(敵基地攻撃能力)を保有することや防衛関連予算を2027年度にGDPの2%にすることを明言...論説・視点2023年02月08日
  • noimage[視点]円安問題と日本経済の展望円安問題と日本経済の展望                        群馬大学名誉教授 山田 博文   東京都区部の物価はじつに40年ぶりの高騰を記録しました。10大費目のうち、とくに光熱・水道といった公共料金の値上がりは、2022年11月の対前年度比で21・4%(うち都市ガス代金33%)と最高を記録しました。食料品も7%値上がりし...論説・視点2023年01月30日
  • noimage[視点]「医療DX」は医療の根底を崩壊させる「医療DX」は医療の根底を崩壊させる                        広報部長 岩田 俊   オン資義務化の真の目的は医療情報収集の基盤づくり  患者と医師の信頼関係の根源であり、ヒポクラテスの時代から世界中で医療の職業倫理とされてきた「守秘義務」が、わが国では今、音をなして崩れようとしている。  「骨...論説・視点2022年12月09日
  • noimageオンライン資格確認の原則義務化はキケン 須田クリニック 須田 昭夫  2016年にマイナンバー制度が始まったが、22年9月末でもマイナンバーカードの普及率は全人口の半数以下であった。マイナンバー法によればカードの取得は任意であるが、政府は全国民に持たせようとしている。21年10月からは健康保険証と一体化したマイナ保険証を本格導入した。  22年6月7日に閣議決定された「骨...論説・視点2022年11月07日
  • noimage[視点]コロナ禍における生活困窮者支援と課題コロナ禍における生活困窮者支援と課題                        つくろい東京ファンド 小林 美穂子   コロナ禍で行き場を失ったネットカフェ難民  新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年春、私はそれまで火曜と木曜に営業していたカフェ潮の路を閉じた。店内は狭く、「密が売り」だった上に、常連客には...論説・視点2022年11月04日
  • noimage[視点]医薬品供給不足問題について考える医薬品供給不足問題について考える                        一般社団法人 大阪ファルマプラン理事長/薬剤師 廣田 憲威    日医工と小林化工の薬機法違反に端を発する医薬品の不安定供給は、世界的な新型コロナウイルス感染症のパンデミックも追い打ちをかけ、事件が発覚した2020年4月から丸2年が経過しても今なお混...論説・視点2022年10月28日
  • noimage[寄稿]奉仕と説明の落差 安倍氏を追悼する 須田クリニック 須田 昭夫  英国のエリザベス女王が9月8日に薨去された。女王在位70年、96歳という御高齢であったが、紡いできた歴史には感慨もひとしおの感がある。2日前には新首相トラス氏を首相に任命する儀式を、無事に執り行っていたということにも、畏敬の念を抱かざるを得ない。世界各国からは追悼の言葉が寄せられた。女王はhead of st...論説・視点2022年10月08日