2003年06月15日
- 小児初期救急医療の現状と改善策 少子化、核家族化等が進行している影響で育児不安が増えている。そして、女性の社会進出に伴い準夜間、休日における小児医療への要望が高まっている。一方で、小児科医や小児科を標傍する医療機関が実質的に減少する傾向で、小児の初期救急医療需要に対応でき... 主張(2003年06月15日)
2003年06月05日
- 有事法制と医療 政府・与党は、有事法制関連3法案の今国会での強行採決を目指しているが、その内容にはいくつかの問題がある。第1にこの法案は明らかに違法違反である。「有事」を一日南き入れてしまったら基本的人権は完全に剥奪され、国民に対して憲法の力は及ばなくなる... 主張(2003年06月05日)
2003年05月25日
- 小泉首相の即時退陣を求める 小泉内閣が発足して2年が過ぎた。「改革なくして成長なし」と叫んで首相の座についたときの公約は沢山あった。国債発行の30兆円厳守、特殊法人改革、2ないし3年以内の不良債券処理、2004年の景気回復、1内閣1閣僚などなど。これらは殆どうまくいっ... 主張(2003年05月25日)
2003年05月15日
2003年05月05日
- 「混合診療」は医療を荒廃させる 必要なのは制度充実による経済の活性化 今年3月、厚労省をはじめとする各省庁から「医療制度改革」に関わるいくつかの提案があった。経済の逼迫が続くなか厚労省以外の、財政とかかわりの深い経済財政諮問会議や総合規制改革会議なども声高に「財政ありき」の公的な医療費抑制案を提出した。
... 主張(2003年05月05日)
2003年04月25日
- 持区における株式会社の病院 経営参入の一部解禁について 構造改革特別区域計画として、地方自治体などから申請された57件が「第1弾」認定分として決定されるなど、特区構想による地域からの「構造改革」が進められている。病院経営への株式会社の参入についても、小泉内閣は保険の効かない自由診療のみ解禁するこ... 主張(2003年04月25日)
2003年04月05日
- 統一地方選挙にあたって 石原都政を検証する いよいよ統一地方選挙が始まりました。4月から5月にかけ全自治体のはぼ3割で選挙が行われます。地方選はひいては国政の行方を占う選挙でもあります。いま、国民生活は疲弊し切っています。一日も早く景気を回復させ、国民生活を守ることが国政でも地方政治... 主張(2003年04月05日)
2003年03月25日
2003年03月15日
- 4野党の「凍結法案」について 昨年6月に衆院厚労委で強行採決されて以来、私たちは反対運動を続けていたが、越年してから一気に緊迫した状況になった。野党4党が一致して「健康保険法改正案(棟結法案)」を2月12日に提出し、4師会も共同声明を発表、同12日を闘争日として読売新聞... 主張(2003年03月15日)
2003年03月05日
- 今次確定申告にあたって 国民への還元なくして誰のための税金か 健保3割負担の凍結をもとめ短期決戦の運動が展開されている中、今年も2月17日から確定申告の受付が始まった。年間の収入を嫌でも見直す時期である。
昨年は、4月から初の診療報酬マイナス改定、老人の負担を増加させた10月の健保法・老健法改定... 主張(2003年03月05日)
2003年02月25日
- 米国商務省通商代表部などの医療分野への規制緩和圧力 小泉内閣による医療制度抜本改悪が急速に展開しはじめた2002年度。もうひとつ見逃せない問題は、米国商務省通商代表部(USTR)や在日米国商工会議所(ACCJ)が軌を一にして日本の医療制度改革や規制緩和を求めてきていることである。包括的な医療... 主張(2003年02月25日)
2003年02月15日
- 医薬品医療機器総合機構は機能するのか 薬害エイズ事件をはじめとする種々の薬害を教訓として、旧厚生省薬務局の機構改革が行われたが、その間にも医薬品の安全性に関しては様々の問題が取り沙汰されてきた。ごく最近も、抗がん剤イレッサ(ゲフィニチフ)による副作用死の多発が社会問題となってい... 主張(2003年02月15日)
2003年02月05日
- 米国によるイラクヘの軍事行動を危惧する 米国ではイラクヘの攻撃準備を急ぐブッシュ米政権と、これに同調するブレア英政権に対し、与野党を含めた広範な戦争反対の声が上がっている。
米英を除く国連安保理事国フランス、ロシア、中国も賛成していない。こうした最中ブッシュ大統領は1月28... 主張(2003年02月05日)
2003年01月25日
- 4師会の共同声明を歓迎する 昨年12月11日、日本看護協会が加わった4師会は、健保本人3割負担の実施凍結、高齢者の自己負担軽減、医療への株式会社参入阻止、混合診療の導入反対を掲げ、連携して国民運動を展開するとの声明を発表した。さらに、12月20日の官邸、厚労省、自民党... 主張(2003年01月25日)
2002年12月25日
- 2002を振り返って 米国の利己主義、独善が露骨になり、大分鼻についてきた。昨年9月の同時テロ以降、アフガニスタンからいつのまにか攻撃目標はイラクになってしまっている。しかも国連での米国の姿勢を見ていると、他国の考えや立場はお構いなしで、傲慢としか思えない。
... 主張(2002年12月25日)
2002年12月05日
- 「患者になれない病人」を出さないために 緊急に低所得者の負担軽減策を 在宅患者から「1万円の負担金は払えないから、酸素を止めてほしい」、別の末期癌の患者は「お金がない。痛いのは我慢するから痛み止めの薬(内服の塩酸モルヒネ)は、もういらない」と悲痛な声が相次いでいる。10月から老人・高齢受給者の負担金が1割また... 主張(2002年12月05日)
2002年11月25日
2002年11月05日
- 「構造改革特別区域」構想について 医療機関への営利企業参入に反対する 景気の底ばいが続き、一向に回復の兆しが見えない日本の経済不況下で、経済活性化の起爆剤として「特区」構想が俄かに活発化している。政府は「構造改革特別区域」の設置を目指して、7月に首相を長とする「構造改革特区推進本部」を発足させ、10月18日か... 主張(2002年11月05日)
2002年10月25日
- 東京都医療費助成制度の改悪に抗議する 健保法・老健法の10月改定がついに実施された。先の強行採決以来、国民への周知は殆どなく、情報も乏しいため現場も患者も混乱し、協会主催の説明会には予想を大きく上回り、会場から溢れんばかりに参加者が押し寄せた。
老人医療対象者は定額制廃止... 主張(2002年10月25日)
2002年10月15日
- 患者の大病院外来指向を検討する 外来診療は身近な医療機関で -寄らば大樹の陰-大病院の外来は相変わらず混んでいる。風邪を引いた患者が3時間待ちなどということもあって、かえって具合が悪くなるのではと心配になってしまう。どうして患者はそんなに大病院指向なのだろうか。
日本I・B・M(株)営業部門職... 主張(2002年10月15日)
2002年09月25日
- 来年度東京都予算に対する協会の請願(要求)について 東京都各部局では来年度予算編成が始まっている。協会は要求をまとめ、都知事、福祉局、健康局、病院経営本部に対して135項目からなる「2003年度東京都予算に関する請願」を提出した。「請願」では、医療費助成制度の拡充や一般健診・がん検診の充実、... 主張(2002年09月25日)
2002年09月15日
- 全医師が団結して日本の医療制度を守ろう 4月の診療報酬改定による影響の調査結果が出た。健康保険制度発足以来、初のマイナス改定の上に、深刻化する不況による受診抑制が重くのしかかった結果となった。
日医総研のデータによれば、総点数で3.86%、総件数2.13%、総日数3.81%... 主張(2002年09月15日)
2002年09月05日
- 外来総合診療料の廃止と老人定率負担化による影響 医学的なニーズが多様化し受診状況も変わり、医療も専門分化しているなかで、1人の患者の診療が1医療機関では対応しきれない事例が増えてきた。診療報酬は本来、1医療機関ごとの出来高算定であるべきで、これにより現在の受診状況等にも対応できるものであ... 主張(2002年09月05日)
2002年08月25日
- 今次国会を振り返って 小泉首相が政権を担って1年余。
「まったなし」とばかりに、与党は健康保険法関連法を強行採決し、成立させてしまった。国会での審議は実に不十分なものであった。衆参両院の厚生労働委員会では審議を半ばにして強行採決し、参院本会議で与党単独採決... 主張(2002年08月25日)
2002年07月25日
- 主病名記載通知の撤回を「記載せずとも罰則なし」 初の診療報酬マイナス改定に苦慮している医療機関に、追い討ちをかけるように舞い込んだ一片の医療課長通知に、多くの医師たちは憤りを覚えた。
3月25日付けの主病名記載通知は、地区医師会を通じて3月末に伝達された。主病名の定義に関する疑問が... 主張(2002年07月25日)
2002年07月15日
- 診療報酬の再改定を求める 政府・厚労省は健保制度史上初めての診療報酬マイナス改定を断行した。政府の発表では、医療本体でマイナス1.3%、薬価でマイナス1.4%、全体ではマイナス2.7%となっているが、4月、5月のレセプトを見ると、公称を上まわる引き下げとの実感がぬぐ... 主張(2002年07月15日)
2002年07月05日
- 病んだ国政にメスを 防衛、有事、憲法第9条をめぐる議論については様々な立場があろう。しかし、「防衛庁リスト問題」とその後の見苦しい対応や、福田官房長官の「非核3原則見直し発言」等々をみる限り、国の信頼度は地に落ちたという他ない。
思想信条の別はさておくと... 主張(2002年07月05日)
2002年06月25日
- 健康増進法案の問題点 「厚生労働白書」のサブタイトルは「生涯にわたり個人の自立を支援する厚生労働行政」であった。今回、健保法改正案とともに国会に上程されている「健康増進法案」は、この流れに沿って、自立自助を強調し、国の責任を後退させている点で、注目に値する。
... 主張(2002年06月25日)
2002年06月05日
- 日本の活力を削ぐ健保法等「改正」案 健康保険法等改正案が厚生労働委員会(衆院)で審議されている。
有事関連3法案や個人情報保護法案等々多くの重要法案を抱え、さらに、政治家の数々の疑惑により、野党側の抵抗も強く、厚生労働委員会ばかりか国会での審議全体が遅々として進んでいな... 主張(2002年06月05日)
2002年05月25日
- 医学的根拠のない新点数に抗議し、断固、再改定を求める 「再診料が4回目から半分」「器具による消炎鎮痛等処置も5回目から半分」「後発医薬品を含む処方箋は2点高くなる」等々-2002年4月点数改定は、医学的に何の根拠もない驚きの内容である。特に再診料と消炎鎮痛等処置などで改定の影響を大きく受けた整... 主張(2002年05月25日)
2002年05月15日
- 子どもたちの未来を考える 数年前、デンマークの学校教育を視察し、全校自転車マラソンを知る。この行事は順位を競うのではなく、教師がペースメーカーとして走り、生徒はそれを参考に自分の判断で力の配分して完走を目指すというのだ。子どもが「それぞれの生き方がある」ことを学ぶと... 主張(2002年05月15日)
2002年04月25日
- 貧富の差の拡大と南北間題 65倍という格差
世界のマネーが、アメリカ一国へと集中的に流れ込んでいる。その影で、世界中の人々が貧困にあえぐ‐1990年代を通じて進行したグローバリゼーションの結果である。これはもはや、クローバリセーションというより、アメリカニゼー... (2002年04月25日)
2002年04月05日
- 国民医療を切り下げる診療報酬のマイナス改定 今回の診療報酬改定では、再診料、処方せん料、消炎鎮痛等処置、理学療法など繁用の点数が引き下げられ、実算的な引き下げ幅は公称を遥かに上回り、無茶苦茶な引き下げになっている。とりわけ整形外科の診療所では2~3割の減収になり、診療所の存続を危ぶむ... 主張(2002年04月05日)
2002年03月25日
2002年03月15日
- 小泉医療構造改革にNOの声を 健保本人3割増が明記された医療制度改革関連法案が、ついに上程された。医療制度改革は、小泉首相の持論「三方一両損」がごり押しされた格好となった。その結果、医療機関は、史上初の診頼朝酬本体の引き下げとなり、国民は高齢者医療の負担増や、健保本人3... 主張(2002年03月15日)
2002年02月25日
- 実質、青天井の老人外来負担額 医療保険改革のひとつとして、老人患者の外来自己負担を大幅に増額する健康保険法等改定案が国会に上程されようとしている。案では定額制は廃止され、完全1割定率負担となるが、自己負担限度額が二転三転している。最新の案では高額所得者(夫婦2人世帯で年... 主張(2002年02月25日)
2002年02月15日
- 実態を反映しない医療経済実態調査 昨年12月「医療経済実態調査」(以下実調)の速報値が公表された。2年前と同様、一般新聞に「開業医の平均月収249万円」「サラリーマンの5倍」などという見出しが踊った。
しかし、個人開業医の「収支差額」は単純な生活費ではない。所得税など... 主張(2002年02月15日)
2002年02月05日
- 患者負担増で医療費を減らせるのか 超高齢社会に備え持続可能な公的医療保険制度を構築するという大儀のためといって、政府は度重なる患者負担増を繰り返してきた。そしてついに、患者負担原則3三割という公的医療保障制度を有する諸外国には顆を見ない高負担を提案している。
しかし、... 主張(2002年02月05日)
2002年01月25日
- 三方一両損の怪 小泉首相は「三方一両損」といって、国民同士で痛みを分かち合えといっているが、実は落語のハナシの筋を誤解しているのだ。国が相応の金を出して解決するというのが本筋なのだ。
国の財政逼迫の源泉の一端に迫る試みをしてみたい。国の財政逼迫の原因... 主張(2002年01月25日)
2001年12月25日
- 2001年を振り返って 今年は大きな出来事として、ひとつは、自民党総裁選挙で小泉氏が自民党を変えるということをスローガンに掲げて総裁に選ばれ、その後の参院選挙で国民の圧倒的な支持を得たこと。そしてその後、小泉構造改革の一環で医療改革の具体案が示された事である。また... 主張(2001年12月25日)
2001年12月15日
- 医療費総枠規制の問題点 「医療制度改革試案」が9月25日に発表された。「試案」は「少子高齢社会に対応した医療制度の実現に向けて、広く国民の論議に供するため、厚生労働省がまとめたものであり、2002年度予算編成までに成案作成、次期通常国会に提出。実施は2002年10... 主張(2001年12月15日)
2001年11月25日
- 無謀な長期入院患者の保険外し 9月26日に中医協診療報酬基本問題小委員会に出された長期入院の医療保険外しの案は、医療保険適用の療養病床に長期入院している患者さんの自己負担を大幅に増やすことによって、医療保険での入院が続けられなくしてしまうという今までにない手法で、いわゆ... 主張(2001年11月25日)
2001年11月15日
- 「試案」医療機関と患者に痛み強要 反対の大きな世論を早急に 小泉首相流の「構造改革」を具体化した、厚労省発表の「医療保険制度改革試案」に対する広汎な国民的批判が高まりつつある。
政府は、「聖域なき構造改革」の風を背景に、「三方一両損で痛みを分かち合ってもらう」とさかんに宣伝し始めている。患者も... 主張(2001年11月15日)
2001年11月05日
- 狂牛病対策への不安 種の壁を越えた感染
狂牛病(BSE)の原因は異常プリオン(感染性タンパク)にあり、原則的には正常プリオンをもつすべての生物に感染する可能性があるといわれる。人間ではクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)が同じ脳疾患に当たるといわれるが、... 主張(2001年11月05日)
2001年10月25日
- 財政構造の転換で医療制度の充実を 小泉「改革断行」の筆頭は、まず医療、ついで福祉、教育といわれてきた。いま年末の2002年度予算編成に向けて「医療改革」作業が急がれているところだ。厚生労働省は9月25日、医療制度改革試案を発表、これを受けて9月28日、社会保障審議会医療保険... 主張(2001年10月25日)
2001年10月15日
- 株式会社の参入はどこが問題か 医療は生命・健康に直接かかわる公共性を持ったサービスであり、それゆえに医療の非営利原則が貫かれ、医療法でも株式会社の参入は禁じられている。しかし2001年3月に閣議决定された規制改革推進3カ年計画で、規制緩和による営利企業の医療機関参入が提... 主張(2001年10月15日)
2001年10月05日
- 憎しみと暴力の連鎖は望まない 卑劣なテロ行為に怒り、糾弾する。そして、テロを繰り返させてはならない。しかし、そのことと、報復戦争を認めるということとは別である。戦争で傷つくのは、一般市民と子どもたちである。
戦争の悲惨さは、広島・長崎の原爆、ベトナム戦争の枯葉剤、... 主張(2001年10月05日)
2001年09月25日
- 健保組合一次審査の動き ―保険者機能の強化を考える―
「レセプト審査 民間に開放」―9月中旬の一般紙にこうした見出しが踊った。厚生労働省の医療制度改革骨子案の内容を報道したものであった。
すでに7月に出された、小泉首相の諮問機関「総合規制改革会議」の中... 主張(2001年09月25日)
2001年09月15日
- 医療費総枠制と医療構造改革で明日が拓けるのか 経済財政諮問会議は「基本方針」のなかで、医療費総額の抑制を打ち出し、患者負担増、保険者と医療機関の直接契約、営利企業による医療機関経営、自費と保険の混合診療により公的保険の給付範囲を縮小するなど、皆保険制度の根幹さえ崩す方向を示した。
... 主張(2001年09月15日)
2001年09月05日
- 国保 資格証明書発行の問題点 本年4月1日より、特別なケースを除き、国保料を1年以上滞納した世帯の国保証を取り上げ「資格証明書」を交付することが「義務化」された。
58年に発足した国民健康保険法は、61年に全国の市町村で実施され、国民皆保険制度の原動力となったのだ... 主張(2001年09月05日)